中山芝1800mで行われる1600万下のハンデ戦
フルゲートは14頭で行われる

★フルゲート14頭の意味とは・・・

1年に数回行われる、1600万下戦でのフルゲート14頭。

14頭ということが気になったので、2010年以降に行われたフルゲート14頭の1600万下戦を調べてみた。

(全8戦)
■Ⅰ.人気
 1~3番人気 8-3-3-10
 4番人気以降 0-5-5-78

■Ⅱ.前走頭数
 14頭以下:3-4-6-58
 15頭以上:5-4-2-30

前走15頭以上のレースに使って、今回人気しそうな馬が一番期待値が高そう

■Ⅲ.1~3番人気で前走15頭以上の馬の成績
 5-2-0-1-0-1

掲示板を外したのは、前走逃げた馬だけ。
ここから考えられる、フルゲート14頭の意味はこうではないか。

『力のある馬に、全力を出して強さを見せつけてもらう』


今回の登録馬でそれに該当しそうな馬をピックアップ。
A.ウイングドウィール
 前走頭数:15頭
 前走結果:下級戦を勝利
 前走脚質:差し

B.ジェントルマン
 前走頭数:15頭
 前走結果:同条件を11着
 前走脚質:差し

この2頭が人気になるようなら、狙ってみる価値は大いにある。
中山ダ1800mで行われる1000万下のレース
今開催では3回行われている

★1.このレースの立ち位置

最終週でもなく、開幕週でもない。
先週は牝馬限定のダ1800mのレースも行われ、来週にも同条件の特別戦がある。
同条件のレースが多いため、いつでも使える条件ということ。

なお去年は、ダ1800mの特別戦は一鞍もなかった。


初凪賞でないとダメな可能性があるとすれば、
■Ⅰ.節の関係で、今週で優先出走権を失効してしまう馬
■Ⅱ.京成杯に出走予定の馬主のもち馬
■Ⅲ.手薄になることを分かっていて、多頭出ししてくる厩舎の馬
だろうか。

A.アルスマルカート:■Ⅲに該当
 コース実績:1-0-0-2
 間隔:2か月

B.グランプリブラッド:■Ⅲに該当
 コース実績:なし
 間隔:2週間

C.コスモメルハバ:■Ⅱに該当
 コース実績:2-0-0-4
 間隔:1か月

D.シルバーレイショウ:■Ⅱ、■Ⅲに該当
 コース実績:0-1-1-0
 間隔:3か月

E.タイセイワイルド:■Ⅲに該当
 コース実績:1-0-1-2
 間隔:2か月半

F.ダノンアイガー:■Ⅲに該当
 コース実績:2-2-1-2
 間隔:1か月半

G.ドラゴンピース:■Ⅱ、■Ⅲに該当
 コース実績:2-0-0-1
 間隔:1か月

H.ミッキーナチュラル:■Ⅰ、■Ⅲに該当
 コース実績:0-0-2-2
 間隔:1か月

J.ワイルドドラゴン:■Ⅱ、■Ⅲに該当
 コース実績:0-1-0-1
 間隔:1か月

■Ⅱに該当していて休み明けのD、コース実績のあるGあたりに注目したい。
中山で行われるオープンレース
枠順の有利不利が出ることでは1番有名な、芝1600mで行われる

★1.レースの位置づけを考えてみる

1月頭には京都金杯、1月末には東京新聞杯と京都牝馬Sがあり、1月の芝1600mレースは充実している。
そんな中、枠運に左右されやすい力の発揮しづらいコースに出走してくるということは・・・

■Ⅰ.京都金杯で除外された馬
■Ⅱ.東京新聞杯への叩き台
■Ⅲ.重賞だと頭打ちで、まぎれやすいコースに出走
■Ⅳ.中山芝1600mが得意な馬、または厩舎

このあたりだろうか。

昨年の1-5着馬を振り返ってみると・・・

1着:関東馬、1人、該当なし
2着:関西馬、3人、■Iに該当
3着:関西馬、2人、■Ⅰ、■Ⅲ、■Ⅳに該当
4着:関東馬、10人、■Ⅱ、■Ⅳに該当
5着:関西馬、4人、■Ⅳに該当
(関東馬6頭、関西馬10頭)

3着までの馬のうち、■Ⅰに該当したのが2頭。(全部で8頭出走)
1着馬も、登録していたら除外されていた。

また、過去10年の成績を見ると、4~5歳馬が8勝している。

★2.ここから導き出された答えは・・・

若い馬には賞金の低い馬も多い。
力があるが賞金が足りない、そんなこれからの馬が力を発揮するレースと予想する。

京都金杯を除外されて、まだフレッシュな馬は・・・

A.カオスモス:4歳
 実績:アーリントンC2着
 賞金:1650万

B.レッドアリオン:4歳
 実績:ニュージーランドT2着
 賞金:1950万

Aは、10か月ぶりで人気の盲点になりそうなので、まずは出走するかどうかに注目してみる。
昨日に引き続き初春Sの関東馬メモです。

★1.関東馬の好走馬の内訳は?

1月に行われた中山ダ1200mの1600万下の過去10年を見てみると・・・

昇級馬:21頭中3頭が勝利、3着以内には4頭
同級馬:78頭中2頭が勝利、3着以内には10頭

昇級馬の勝ち馬は、3頭とも前走中山ダ1200mで勝利。
同級馬の勝ち馬は、休み明けの馬と芝からのコース替わり。
同級馬の2,3着馬は、前走も中山ダ1200mで前につけて負けた馬が多い。

ここから考えられるのは、、、
・同級の強い馬は12月の中山で勝ちぬけるため、1月に出走してくる同級馬は少し力の劣る馬
・同級に強力馬がいないため、昇級馬が勢いで連勝するケースが多い
・同級の力の劣る馬が、稼ぐために連戦してきて着を拾う

以下3つの条件の馬をピックアップしてみる。
 ■I.前走中山ダ1200mで勝利した昇級馬
 ■Ⅱ.ダ1200mに実績があるが、12月の中山ダ1200mに使っていない同級馬
 ■Ⅲ.12月の中山ダ1200mに使っていて、前につけて着を狙っている馬

■Ⅰ.
 A.クロタカ
  前走脚質:追込
  今回の間隔:1か月ぶりで明け6戦目
 B.サクラインザスカイ
  前走脚質:先行
  今回の間隔:1か月ぶりで明け3戦目

■Ⅱ.該当馬なし

■Ⅲ.
 C.カフェシュプリーム
  前走脚質:先行
  12月以降の出走歴:中山ダ1200mで2戦してどちらも5着以内
 D.ノボレインボー
  前走脚質:先行
  12月以降の出走歴:中山ダ1200mで2戦してどちらも着外
  
■Ⅰからは、明け3戦目でまだフレッシュなB。■Ⅲからは、戦績からCが浮上する。
中山で行われる、今冬最後の1600万下のダ1200m
来週には京都で、1600万下のダ1200mのレースがある

★1.去年のレース傾向は?

去年は初日の出Sという名前で1月1週に開催。
翌週に京都で同条件があることは、今年と変わらず。

昨年の1-5着馬を振り返ってみると・・・

1着:関西馬、2人
2着:関西馬、10人
3着:関西馬、1人
4着:関西馬、4人
5着:関東馬、7人
(関東馬9頭、関西馬7頭)

7頭いる関西馬のうち4頭が掲示板を独占した。

今年関西馬で、初春Sに登録しているのは・・・
・アメージングタクト
・キクノフレヴァン
・タイセイマスタング
・レギス

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★2.関西馬のうち、どんな戦績の馬が好走するのか?

去年の7頭を詳しく見てみると・・・

A.アイディンパワー:10人2着
 コース実績:なし
 備考:翌週の京都にも使って3連闘、その後地方へ転厩した

B.アドマイヤテンバ:8人15着
 コース実績:なし
 備考:ダートも実績なし、除外優先権狙いで入ってしまったのかも

C.エーシンジェイワン:3人6着
 コース実績:0-0-0-1
 備考:翌週の京都で勝利した

D.エーシンハダル:6人7着
 コース実績:なし
 備考:ダ1400m中心に使っている馬で、3週後に京都ダ1400mに使っている

E.サダムグランジュテ:2人1着
 コース実績:0-1-0-0
 備考:西園厩舎は、翌週の京都にも2頭使っているので、使い分けるためこちらにきた

F.ズンダモチ:4人4着
 コース実績:0-0-0-1
 備考:特になし

G.ダッシャーワン:1人3着
 コース実績:2-0-0-0
 備考:3勝中2勝がこのコース

中山ダ1200mが得意な馬や、特殊な事情があった馬が好走している。
京都まで待ってもよさそうな馬は、3着に入れていないこともポイント。

では、今年の4頭はというと・・・

A.アメージングタクト
 コース実績:なし
 備考:特になし

B.キクノフレヴァン
 コース実績:0-0-0-2
 備考:京都ダ1400mが得意だが、先週除外された。地方転厩前の一稼ぎの可能性あり。

C.タイセイマスタング
 コース実績:1-0-0-0
 備考:4勝すべて違うコースであげている(同じコースに使うことが少ない)

D.レギス
 コース実績:1-0-2-0
 備考:京都ダ1200mでも勝利実績あり。

中山である必要性があるのはCとD。しかし、詳しくこの2頭を見てみると、、、
・Cは、前走が中山だっただけで、他の競馬場でも走る馬。
・Dは、京都でも好走しており、遠征で鞍上が確保しにくい中山にこだわる必要性を感じず。
今年の関西馬は、勝負ではないかもしれない。
では、関東馬の傾向を見ていくことにする・・・(次へ)