ボウイが解散し、ラストギグスをした年1988.
そして、そんなワードを代表するような映像作品を二つ観た。幼い頃、テレビを見ていて【ロックの入り口】となった二つのバンド。確実にテレビに出ないボウイよりも、毎週テレビに出るチェッカーズと男闘呼組の方が先に知っていたのです。
チェッカーズのライブ映像作品なんて「ベスト盤」以外で持っていなかったので、この機に初めて観た。
ミックスは、ボーカルが大きくてコーラスはほぼ消えている。スネアは大きいが、バスドラは小さい。サックスも大きい。全てが歌謡曲風であり、ダンスやゴスペラーズのようなアカペラに異彩を放つ。そして、若いからかMCが微妙。そしてTHE MODSのようなめんたいロック要素も時より感じられる。
メンバー紹介も含めて、全体的にロックバンドより、アイドル要素を散りばめていて、コアなファンが見るモノなのではないかと思った。
対して、男闘呼組は。
現代なので仕方無いかもしれないが、ミックスが「ロックバンド」であり、1枚目の武道館ライブのドラムにBABYMETALの元祖・神バンドの青山英樹、2枚目の野音を観ていて「あれ?タムの音がSEX&CRASH&R&Rみたいな?」と思って観たら、初期氷室京介バンドの永井利光!!世の中的にはGLAYのトシなのかな。
成田昭次のギター音が大きい感はあるが、他はアンバランスでは無く、全員のコーラスもよく聴こえる。【ROCKIN' MY SOUL】に【IMAGE DOWN】のイントロが入っていたなんて、当時気づかなかった。【REIKO】はアノ曲のオマージュであり、【みはり】は女子高生が何故か知っている曲となっていたり、「タイトルを見て知らない曲」と思っていても聴いたら「あれ?知ってる!」という曲が多く、【チェッカーズはシングル曲】【男闘呼組はアルバム曲】を知っていることに気付いた。
…学んだことは、過去の昭和、平成の映像作品は【ボウイ以外買わない】ということ。
なぜなら、ボウイは昭和に【case of BOOWY】というライブ映像の金字塔を作っている。
それがスタンダードとなっている以上、他作品にロックバンド要素の表現はなかなか難しい。
そして、WOWOWが特集をしてくれるらしく、来年も楽しみだ。

