最後のお見舞い | 大切な時間

大切な時間

『普通の事を出来ることが何よりの幸せ』そう思うことが出来たのは、病気になったからかも知れません。毎日の暮らしを大切に、家族に作る食事を中心に楽しみながら更新しています。たまに我が家の猫マサヒロも登場します。

昨日、緩和ケアに入院中の友人に会ってきました。


娘さんから連絡を頂き、想像していたよりは元気で


ほっとしたありすです。


『おはよう音譜


って部屋に入ると、


『いやぁぁ~ありすちゃんか、嬉しいわぁ~来てくれたんニコニコ


ってニコニコです。



手も持ちながら話をしていると、


涙を流し流しながら話す彼女。


寂しいし、不安でいっぱいなんでしょうね(T_T)


しんみりする話は、身体にもよくないので


楽しい話や面白い話をしていると、顔が生き生きしてきて


『わたし・・・まだ大丈夫かもしれんわ』


『娘と一緒にありすちゃんちに遊びに行くわなっ』


って元気も出てきましたが、


やっぱり、お喋りすると苦しそうなんですよね。


なので、ありすは途中からは一方的に話す事にしました。


話を聞いては笑って!!


途中看護師さんが、


『楽しそうに何を話しているんですか?』


って覗きに来られ、大学病院の事を思い出しました。


あの時も、こんな風に


『大きい声で笑わない!もう少し静かにしてくださいね』


って注意されたんだよねぇ~って大盛り上がり。



1時間ほどして、


『そろそろ帰るね・・・』


って伝えると


『まだいいやん・・・娘もうすぐ来るから…』


『どの辺か連絡してきて』


って言うので病院を出て連絡を入れ、


ありすはそのまま帰る事に・・・。


娘さんは最寄りの駅まで来ている様子で、


連絡は取れたのですが、お会いするのはやめました。




娘さんからのメールで届いたメッセージは


『やっぱり顏見に行ってよかった』


と思える内容でした。


本当に行ってよかった(T_T)



お持ちしたカレーにはメッセージを残してきたありす。


『残りの時間をご家族だけで過ごしたいと思うので、


最後のお見舞いにさせていただく事にします』





娘さんご夫婦は薬剤師さんで、治療薬も全て把握されているので


私が残したメッセージもわかって貰えるかと思いました。


それに・・・、これ以上のお見舞いは私自身も辛くなります。


穏やかに大好きな家族に囲まれて、心地いい時間を


過ごしてもらいたいと思います。





送迎に付き合ってくれただんじりさんにも、


感謝するありすでありました。