出会いは下北沢のお寿司屋さんだった。
テレビでサッカーの試合が放映されていた。
お寿司もそっちのけで見ていたら声がかかる。

『サッカー好きなの?好きなら一緒にやろう』

あくまでもその当時の話ではあるが、
世田谷区で優勝したり、東京トレセンの選手が数名出た。
その子たちが数年後のお正月、高校サッカーにも出場したり。。。

私の子供が小学生になった頃、私自身も板橋区のチームに移った。
全学年で30名という人数の少ないチームだった。
1チームを作るのに3学年を必要とし、負けて負けて負けた。

鍛えて、鍛えて、鍛えた。
時々、メダルが取れたり、トロフィーが取れたり。。。
現在100名を超える子供たちで賑やかに楽しんでいる。

今年度、20歳から続けてきた『指導』から離れた。
私より若い指導者が、立候補したことがきっかけで。

気楽な気持ちでグラウンドで2時間ほど、ボールを蹴った。
いや、イメージ通りには『蹴れなかった』という方が正しいか。
2年前にヘルニアを発症してしまったことをきっかけで、
プレーを全くしてこなかったツケが回ってきた。

『うまくなりたい』

これまで子供たちの指導で精一杯だったが、
それを放したことによって、新たな気付きに出会えた。
『なんだが営業を社員に任せた時の心境に似ているなぁ』
手を放してみて初めて解ることがある。

ということは、新しいことを始めれば良い。
幸せなことに、ここで経験値が役に立つ。

きっと新たな体験ができるだろうし、
新たな人に出会い、新たな学びの場があるのだろう。
今が、そのタイミングなのだ。
そう思うと、晴れ晴れとした気持ちになった。