私が誕生した頃は、第二次ベビーブームで
世界に追いつけ、追い越せという社会の中で、
暗記型の偏差値教育、受験戦争真っ只中だった。
勉強もスポーツもゲームも勝利主義だった。
勝つためには手段を選ばない。
体罰は愛の鞭と呼ばれて、親は感謝していた。
分かりやすい共通のビジョンを掲げて一丸となって向かった
軍国主義とも言える舵取りで日本社会は成長し、
経済も著しく発展し、敗戦国ながら経済大国となった。
しかし完全に変わった。
私は幸運なことに個性を認めずに
理由も分からない規則や押し付けに敏感な性質だった。
当時の大人たちも押し付けが苦しくなっていくことを
薄々感じていながら、村社会を打ち破れなかったのだろう。
事業計画も、経営計画も、社内外に公開されず、
1部の人たちが鉄のカーテンの中で決めたことに
その他大勢の人が感情を持たずに従ってきた。
しかし完全に変わった。
より多くの情報を発信する企業は、
より多くの企業と情報を共有し、
より多くの人と出会いがあり、
より多くのビジネス機会を得られる様になるだろう。
競争社外は完全に終わり、
〇〇とITのコラボレーションや
お互いのストロングポイントを掛け合わせるビジネスが、
これから伸びていくだろう。
最も大切なことは自分を知ること。
何がしたくて、何ができて、いつまでに実現したいのか。
最近、くどいほど社内にお願いしていることは、
目標や目的を数値化していくこと。
その情報を発信して協力を仰ぎ、
共にプロジェクトの成功のために協力し合う。
クラウドファウンディングをイメージして欲しい。
何をいつまでにしたくて、そのためにお金が必要。
その情報を発信することによって、共感した人たちから
お金や物資や協力という時間を得ることができる。
これからは個人も企業もその様な時代に入るだろう。
こういうことを理解してプロジェクトを管理したり、
会社を経営していくと共に、定期的な情報交換や学習によって
ダイバーシティやSDGsは浸透していくだろう。
逆に情報を発信せず、部署内、企業内など限られた範囲で、
情報を管理していくグループは取り残される。
1年間などではなく、1ヶ月後は浦島太郎だ。
お互いを理解し、認め合い尊重し、情報を共有し、
自分と自分たちにできることで協力し合って走り続けたい。
時代に合わせて、進化して生きていきたい。
そして進化して生きていく人と共に生きたい。