人の言葉が人に伝わっていく。
口伝というと、歌舞伎や能の世界が思いつく。
代々継がれていく日本の芸能は書物がない。
もちろん農業、工業など職人の世界もそうだし、
商人の世界も契約書などは別として、
接客の仕方や交渉の仕方は口伝で伝わってきた。
日本のお家芸でもある。
誰かが誹謗中傷をすると、誰かに飛び火する。
誰かを差別したリ偏見を持つと、
あたかもそれが事実の様な情報が入ってきてしまう。
酷い言葉を発してしまわない様に。
汚い発言をしてしまわない様に。
傷つける単語を発しない様に。
いつも感謝を伝えられる人に。
いつも思いやりを持って接っせれる人に。
いつも安心してもられる人になれる様に。
「お客様、お飲み物はどうしますか?」と店員さんに聞かれて、
「生2つ!」なんて返事をしてしまいがちで、
更に持ってきてもらった時に、話が弾んでいたら、
無言で受け取ってしまったりしていませんか。
◎小さなできごとを大切にしたい。
丁寧な言葉を大切にすれば、
自分の子供が言葉を大切にしてくれるかもしれない。
会社の若い人が言葉を大切にするようになるかもしれない。
それを次世代、その次の世代、そしてその次の世代へ。
そう、毎日の発言が着実に次の世代に引き継がれる。
それはまるで方言が各地方で代々引き継がれてきたように、
その家族、その地域、その組織で着実に引き継がれていく。
言葉は文化だ。
喋ることに責任がある。
こんなことは若い時、思いつきもしなかった。
過去を振り返れば、だいぶ乱暴に生きた時があった。
残りの人生で取り返せるだろうか。
そんな挑戦をここ数年、行っている。