企業経営の1丁目1番地は、利益。
当社で言う利益とは即ち、人の成長、プロジェクトの成功、お金の確保。
解りやすく書けば、エンジニアとしての価値向上、
企業間の信頼向上、営業利益を指す。
経営する上で、この3点に優先されることはない。
ただ、これを実現していくためには、直接的な事と間接的な事がある。
直接的に関連する事は、Off-JT、OJT含めた教育で技術力を上げていくこと、
プロジェクト成功のために真摯に仕事に取り組むこと。
そして売上高、利益額を確保するために営業活動を行うこと。
経営者としては、ビジョンの明確化、営業活動と管理、人事採用、評価の管理、
そして、企業運営の資金繰りと言ったところか。
間接的な事とは、なんだろう。
仕事の達成感、自分と自分たちの成長と将来性、企業の成長により、
仲間意識、帰属意識、社員でいることのロイヤリティ(誇り)を意識して、
モチベーションが上がったり、コミュニケーションが活性化される。
難しいのは、時間軸に多少のずれが発生してしまうことだ。
直接的な事象とは、今年度であり、今月であり、今日である。
成長して、できることが増えた。プロジェクトが成功してお客様から信頼をいただいた。
売上高が上がり、利益が増えて賞与が出た。
解りやすく共通認識が持てる。
それに対して間接的な事が見えてくるには時間が必要であり、
過去に影響されたり、未来に対した見えない「何か」が関係することが多い。
今日、良い仕事ができたからと言って、すぐに帰属意識があがったりはしない。
今年度、給料が上がったからと言って、将来が安定していると思う人もいない。
「将来への希望や安心とはなにか」と言えば、
それは具体的なものではなく、抽象的であり、漠然としているということ。
その時に唯一、安心できるものは何か。
それは「自分を信じれる」、そして「信じれる仲間がいる」ということ。
「信じれる」かが、未来を決めると言っても過言ではない。
先日、中途採用者を面接した時に面接官となった社員が、
『当社の一番の長所は、「社内の人間関係が良いこと」』と言ってくれた。
素直に嬉しかったし、そうであることを誇りに思った。
これまでも、そしてこれからも当社の価値向上のために、
利益を追求していくことは当然のこと、
信じれる仲間づくりに注力していこうと強く胸に刻んだ。