先ずは、日本社会で「自立していくため」だろう。
生活のため、お金のため。
これは、誰でもわかる答えだ。

最近の採用活動で「どのような仕事がしたいか」と問うと、
「人の役に立てる仕事」、「周りから感謝されるような仕事がしたい」という
回答が圧倒的に多い。

模範解答の様だが、私は物足りない。
人の役に立つことを第一の目標にした人が、
本当に良いお仕事ができるのか疑問だからだ。

「自らの成長」と成長した後の「自己実現」を描いている人が少ない。
自らが描いた夢や目標が現実になり、そうしてようやく人の役に立てる。
人間とは、そういう生き物だと思うからだ。

社会的に一人前に認められるまでは相応の時間がかかる。
歯を食いしばって、前に進まなければならない時がある。
足を止めて踏ん張り、立ち続けなければ、倒れそうになってしまう時もある。

どんな人生にも荒波があるように、
そこを通りぬけなければ成長はない。

ある程度、成長してグローバルな環境でビジネスを拡大していく人もいる。
研究職に邁進する人もいれば、管理職になって人をまとめていく人もいる。

若い頃に買えなかった服を買ってお洒落をし、
高級レストランに足を踏み入れる人もいれば、車や時計を買う人もいるだろう。

「なぜ仕事をするのか」
ここまで書いて、また、考えさせられた。
確かに、そうなのだが、それだけで40年も働けるのか。
私は、続けられる自信がない。

「この仕事が好きだから」

様々な人と出会い、豊富な経験を通した上で、
生活することができ、自己実現が叶い、社会貢献もしながら、
そう言えるようになったら幸せなことだと思う。