小学生の時、目立ちたがりの私は学級委員に立候補していた。
しかし頭脳明晰でイケメンの同級生が推薦され、
圧倒的な票を獲得して、一学期の学級委員になっていた。
彼は現在、JALのパイロットとして世界中を飛び回っている。

私と言えば、性懲りもなく二学期も立候補し落選し、
三学期になって、しょうがないなと男子生徒の後押しで
ようやく出番が回ってくるようだった。

社会人になり、16名の会社に就職した。
紆余曲折在りながら60名程度まで成長する中で営業職に奮闘した。
いよいよ出番かと思った矢先に、取引先の部長が入社し、
私には出番が回って来なかった。

ところが運命は面白いもので、
その後、すぐに色々な出番が回ってきた。
まるで誰かに試されている様な期間が3年以上続いた。

井の中の蛙、大海を知らず。
溺れかけながらも、藁にもしがみつきながら、
色々な島に上陸してきた。

そうして人の軒先を借りながら生きてきた場面から、
いよいよ次の章が始まろうとしている。
明日、記名捺印を終えると新たな出番を迎えることになる。

いざ、鎌倉。
武者震いもするが、ありのままで次の舞台に立ちたい。