誰もが向上心を持ち、明日へ挑戦している。
誰もが今日よりも、成長するために努力している。
思い描いた姿へ到達することは容易ではないが、
一瞬の輝きのために、日々を積み重ねる。
ただ若い頃は、未完成である自分のことを
素直に受け入れられない人もいる。

成功させたい、勝利を収めたいと思えば思うほど、
精神的なプレッシャーが容赦なく襲い掛かってくる。
また今日は成功したとしても、翌日は失敗することもある。
勝利を確信した時に、するりと掌から滑り落ちることもある。

自らを律するべきは、負けることを怖れない、
失敗することから逃げないことだ。
失敗や敗北も、成功や勝利と同列と理解して、
毎日、毎日、鍛錬していくことを大切にできる人が、
最終的に、成功や勝利を収めるだろう。
うつむいて悩む暇などないのだ。

ニューヨークヤンキースのイチロー選手も、
ACミランの本田選手も、常々成長という言葉を口にする。
彼らも自分が完成されていないと感じているし、
そもそも完成された人間と思った時点で全てが終わる。

だから未完成であることは恥ずかしいことではない。
未完成だからこそ、明日に希望を持ち、夢を描くのだ。
未完成はキラキラと輝き魅力的なのだ。

だからこそ何度でも挑戦できる土壌を作ること。
何度でも背中を押し、前に進ませること。
そんな環境が、今の日本社会に必要だと思う。

故・本田宗一郎氏の格言
『成功する人は最後まであきらめない人のこと』
日本には諦めない不屈の精神という文化があった。
人を育て継承していく日本の文化を大切にしたい。