朝、起きたら、唇に違和感を感じる。
「ちぇっ、弱っちいな、俺の体」

疲労が溜まってくると、
唇ヘルペスが出てしまう。

気力も体力も溢れているつもりなのに、
体は徐々に弱くなる。
運動会で転ぶ父親を笑えなくなる日も近いようだ。

この1年で事業を拡大したことによって、
メリットと同時にリスクが生じる覚悟はあった。
物語は、良い話や感動ばかりではないということだ。

9月に発端を喫し、12月、1月、2月と
少しずつ盛り上がったマグマが爆発しかけている。
身を挺してこの火を止めなければならない。

4月から新卒者の研修を初めて行う。
その入社前研修を昨日1日かけて行い、
夜、報告を受けて、初々しさが眩しく思えた。

昨年9月に社内を新体制にし、
新たなるリーダー2名を任命して、
社内の中核部分を担ってもらっている。

15名くらいまで、ほぼ全てのマネジメントを
私が1人で行ってきたが、20名になって、
また、今後、企業を拡大させていく中で、
会社の中核を担う管理職が必要不可欠だ。

但し、リーダーを育てることは、
容易ではないことを切実に感じている。

お客様に接し、部下を育て、事業を推進させる。
帰属意識、仲間意識はもちろんのこと、
人間力、推進力、判断力などが伴う
真のリーダーを育てなければ、
採用数を増やし、業務を拡大させたとしても、
バベルの塔の様に、朽ちてしまうだろう。

一刻一刻、変化する状況の中で、
判断を委ねる、会社を委ねるために、
そのためには、信頼関係が必要で、
そのためには、教育が必要で、
「勇気」「素直」「謙虚」「誠実」
この様な人間力を伝えていかなければ。

まだ私にはその部分が足りていない。
新たに試されているなと感した。

信じて成功し、時々裏切られ、
信じて前に進み、時々足止めを喰らい
信じて高みを望み、時々足下を引っ張られる。
自然と調和が取れてしまうのだろう。

それでも、仲間を信じる。
疑うことより信じれる人間でいたいから。
また、一段、階段を上る決意をした。