私は子供の頃から遊びでも勉強でも音楽でも、
好きになったことには夢中になって取り組む方だった。

◎どんなことに夢中になっていたのだろう。
・自分の得意なこと。好きなこと。

◎どうして得意になったのだろう。好きになったのだろう。
・先生に褒められた。人に認められた。

『やって見せて、言って聞かせて、やらせて見て、
ほめてやらねば、人は動かず。』

サッカーの指導も、社員の教育も、子育ても、
共通している、類似している部分がたくさんある。

当事者自らが成長しようと思えるまで、
主張に耳を傾け、別人格を認める。

口から出そうな言葉をグッと飲み込み、
明日、来年、将来に向けた言葉がけをする。
自分で、やってきたことを人に任せて、
口を挟みたくなる衝動を抑えて、じっと見守る。

好きになると夢中になるくせに半人前になると
何でも解ったと勘違いして飽きてしまっていた。
期待や愛情を強制や強要と勘違いして反抗した。

その度に親、先生、先輩、上司、関係してくださった方々が、
何度も何度も私を引き戻してくださった。
その過程には様々な葛藤があったに違いない。

お世話になった方々への恩返しは次の世代へ。
「私にも、その順番が巡ってきているんだな」
高くなった秋の空を見上げながらがそんな思いが頭を巡った。