卵入り肉野菜炒めを上手に作れる人はタダモノではないと思う。ちょっとした奇跡をおこせる人扱いである。
そもそも、卵のふわふわ感を保ちつつ、野菜の水分をコントロールしながらシャキシャキ感も損なわず、お肉のジューシー具合も引き立てる。
食せば数々の野菜の噛み応えのある食感の中に卵の柔らかさとお肉の弾力性が心地よい。そして、噛めば噛むほど口の中に具材の美味しさが広がる。
それを同じお鍋の中という限定的な環境の中で、異なる食感で一つの味を作り出す。これを奇跡と呼ばずに何を奇跡と呼ぶのかと。
「ご馳走様」と同時に奇跡終了。