在宅緩和ケア 家族の出来ること -4ページ目

在宅緩和ケア 家族の出来ること

突然の父のガン発覚。
家族がこれからやれる事って何だろう。

抗がん剤治療の二回目はかなり強い薬を使い辛いものだったらしい。
父は本当によく耐えたと聞いている。
しかしすでに何も食べられず、痛み止めも強いものを使い始めていた。

私は十月末になんとか仕事の都合をつけてとりあえず数日のつもりで父の元に戻り様子をみる予定だった。

しかしその四日ほど前に、二度目の抗がん剤も効果がなくガンは小さくならなかったこと。
むしろ大きくなっている事。
そして本人の体力の限界と言うことで、治療を諦め緩和ケアに切り替えることになった。
もう痛みを緩和するしか方法がないのだ。

強い医療用麻薬により、せん妄が出始めた父。
看護師さんに暴言を吐いたり暴れたりしたようで母が24時間付き添って病院に泊まり込む事になっていた。
母一人の看病はもう限界だろう。


約二ヶ月、空いてしまった。


病院には別人のようにやつれた父と、看病疲れでよれよれになった母がいた。
それでも私が来たことは分かってくれた。
でももう、うまく話が出来なかった。
呂律も回らない。

いつも書いていた日記に私が来たことを書こうとするけれど、うまく字がかけない。

ごめんなさい。
ごめんなさい。
遅くなってごめんなさい。
お母さん一人で辛かったよね。

どうしてもっと早く来なかったんだろう。
仕事と親とどっちが大事なんだろう。

近くに住んでいれば仕事をしながら看護も介護もなんとかできるかもしれない。
しかし遠方に住む親子はこう言うときみんな葛藤するだろう。
私もかなり悩んだ。そして親しい友人に相談もした。
人によりやはり仕事を続けるべきだと言う。
人により早く側に行くべきだと言う。

人それぞれだろうが、私はもっと早く側に行かなかった事をとても後悔している。
そしてこれ以上後悔をしないためにこのまま側にいよう。

休職、または辞める事も覚悟したが、再び介護休暇を取らせて貰えることになった。

母と交代で病院に泊まり込む日々が続いた。