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Falling with Style

マンゴーツリーの木の下でギターを弾くこと

評価 ☆☆☆☆

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください。




『永遠の0』
観客動員695万人、興行収入85億円、SPACE BATTLESHIP ヤマトの巨匠・山崎貴監督(VFX)のジャニーズ自爆映画が日本を席巻している。を見れば皆、絶賛の嵐である。


「今まで観た映画で一番!」


「日本人の心を揺さぶる映画!」


「国民全員が観るべき!」


それでも中には批判的な人もいる
だがその批判する者に対しては、


「批判する意味がわからない!」


「観ても内容を理解しようとしない救いようのないバカだ!」


「これを観て感動しない奴は心が汚れてる!」



では僕は絶賛しているのかというと、お察しの通り答えはNoだ。
はっきり言ってこんな安く、薄っぺらい映画ない。
観ていて失笑してしまうシーンの連発。
ラスト20分はあまりの酷さに寒気がしてきた。
よくもこんな酷い映画をつくれたもだ。
説明過多、演出過多、観る側をバカにしている。
こんなクソ映画を多くの人たちが絶賛していると思うと恐ろしい。

そんなバカ 人たちが大絶賛する映画(笑)『永遠の0』を恐れ多くも批評したいと思う。

まず、この動画を観てほしい。

http://m.youtube.com/watch?v=fm-QRY5jztY

これは視覚障害者向けに視覚情報を説明した副音声入りの動画である。
この動画を健常者が観れば、視覚で得た情報を改めて音声で説明されるため、興醒めしてしまうはずだ。

では永遠の0」はどうだろうか。
本作では視覚情報ではなく、登場人物の心情映画のテーマやメッセージを登場人物がベラベラと喋っ説明する。それもほぼ全てのシーンでである。
こんなことは映画ではあってはならない。

がどれだけバカげているか、井崎(橋爪功)が病室で語るシーンを3段階に分けて説明しよう。



半年前、医者から後3ヶ月と言われました...。ところが半年経った今でも生きています。何故今日まで寿命が延びたのか、今分かりました。



B 「この話をあなたたちに語るためです。小隊長の話をするためだったのでしょう…、」そう言った井崎は、部屋の上の方に目をやると、「小隊長、あなたのお孫さんが見えましたよ。小隊長!見えますか!見えますか~!!」



C カメラが引くと『ここは泣きどころだから皆さんもこういう風に泣いてください』と言わんばかりに病室にいる三浦春馬をはじめとした全員の泣き顔。(嗚咽)




映画というのは本来、映像とそれまでの文脈観客がインプット想像を働かせ感情をアウトプットするものである。
Bのシーンでは想像力を阻害し、Cのシーンにいたっては感情のアウトプットをも阻害する。
このシーンではA、B、Cと段階的に分かれているが他のシーンではAとBの境目がなく、そのあとにCが続くパターンで更に酷い。
一方的に話をされているだけ
この映画はこれの連続である。


また他のシーンでは

宮部「生き残る努力をしろ!!」


数分後の井崎の回想シーン「必死に泳ぎました。何度も諦めようと思いました。そのたびに小隊長の言葉が頭に浮かびました。」


宮部「生き残る努力をしろ!!」ご丁寧に映像付き(笑)

このシーンではあまりの酷さに笑ってしまった。
他のシーンでもこのパターンが多く使われている。
そのため完全に間延びしている。



序盤でも少し触れたが、本作はラスト20分想像力はおろか、観客の記憶力までもをバカにする山崎貴監督(VFX)の集大成ともいえる無差別絨毯爆撃が始まる。

ではせっかくなので、井崎さん(橋爪功)に語ってもらおう。



一つ目は、ダイジェストの総攻撃ですぅ。

ほんの数十分前にせたものをまた見せたんですぅ。
我々を侮辱しているとしか思えないですぅ。
千八百円を払ったのに、「10分でわかる永遠の0」を見せたようなもんですぅ。


二つ目は、新型兵器、保険のCM(リンク有り)を投下したんですぅ。

説明過多だけでは飽き足らず、銀幕を跨いでこちらに語りかけてくる始末ですぅ。
何かの勧誘かと思いました~。
(井崎風)




このようなつくりになるのは観る側を舐めていると上記にあるが、それだけではなく演出力の無さも大きな要因となっている。(むしろこちらが大きい)
要するに、この監督(VFX)は映画を舐めている。


昭和の街を作りました。


宇宙戦艦ヤマトを作りました。


零戦や赤城を作りました。


すごいでしょ?


こういう監督。
物語なんて二の次。
ただVFXを使ってオナニーをしているだけ。
でなければ赤城の周りをぐるぐると回るカットを何度も使わない。

今作は戦争を題材としているだけあり、戦争賛美、特攻美化をしているなどと言っている輩がいる。
この映画を批判しているのはほとんどがこの層だ。
はっきり言ってこんなVFXオナニー映画に右も左もない。
イデオロギーのレベルに達してない。

また作中に若者を軽んじているとしか思えないシーンがある。
若者は自分たちをバカにしている人が作った映画を絶賛していることをよく考えてほしい。

ここまで映画「永遠の0」を酷評してきたが、もちろん良いシーンもあった。
特に岡田准一さんや井上真央さんをはじめとした俳優陣の演技は素晴らしかった。(一部を除く)
それにもかかわらず、こんなクソ映画になってしまったのはどう考えても監督が悪い。

山崎貴監督(VFX)あなたは不可です。