カラダをのばすとココロがゆるむ ~ シンガポールで YOGA ヨガをしながら考えた-aparigraha


不貪を確立した人は、

過去と未来の出生に関する知識を得る。


【YS 2:39】



アパリグラハとは、

自分が必要以上に取ったり、物事にしがみつかない

ということ。


毎日の生活、そして自分の内側を見つめ、

今持っているものの有り難味をかみしめてみると、

じつは、不必要に物事に執着しなくてもよいのでは・・・

と思えるようになります。


ふだん、わたし達の心は、常に忙しく、

いろいろな思考の波が、生まれては消えていきます。


そんな時は、たいてい未来のことを予定してみたり

過去にあったことを、心の中で反復してみたり・・・


今・ここ

に心をとめておくのは、簡単なことではありません。


でも、意識が

今・ここ

にある時は、その瞬間をあじわうことで

豊かな気持ちになれます。


たとえば、アーサナで、

あるポーズを取っていたら、

最終的なポーズの形に気を取られてしまうと

それは、結果を「むさぼる」態度になってしまいます。


または、隣の人や、先週の自分と、

今の自分を比べたりすることも、同様です。



反対に、プロセスを楽しむように、

その瞬間の身体の内側の感覚や、

呼吸の状態に意識を向けていくこと。


これが、アパリグラハ(不貪)の態度といえます。


それによって、旅の目的地ではなく

旅の途中、道中を楽しむことができるのです。


これこそが、ヨガの醍醐味なのかなあ、

と思っています。



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翻訳は本書による→現代人のためのヨーガ・スートラ (GAIA BOOKS)


レヴューは → こちら



カラダをのばすとココロがゆるむ ~ シンガポールで YOGA ヨガをしながら考えた-現代人のためのヨーガ・スートラ