引き続き、サラ・パワーズ新著である 「Insight Yoga 」原書のレヴューを。
*その後「陰ヨガの新しい教科書 Insight Yoga」として
日本語版がでました。
前のエントリー 「その1」 では
1) 3つの伝統を融合 という点について、まとめました。
今日は残りの2点についてです。
2) 陰ヨガのシークエンスが分かりやすい
3) 充実した巻末資料
2) 陰ヨガのシークエンスが分かりやすい
各経脈グループに、約30分と1時間あまりのそれぞれ2つのシークエンスが、
ポーズごとの写真とともに載っているので、流れが分かりやすく、
一読したあとは、本を見ながらでも陰ヨガプラクティスが始められます。
また、上の左ページの写真、実践と点線で、経脈が表してあるのが見えますか?
他の陰ヨガ関係の書籍では、経脈の図解はあるものの、
このように実際のポーズの写真上で解説したものはなく、
こういった形のほうが、個人的には経脈の場所を実感しやすく、大助かりでした。
さらに、右ページのように、(ここでは ”ハーフ・バタフライ” のポーズ)
ひとつのポーズのバリエーションも、かなり詳しく写真つきの解説があるのも、嬉しい。
なぜなら、陰ヨガを教える方にとっては、自分でシークエンスを組み立てる時に
生徒さんの顔ぶれや、その日のレッスンのテーマによって、
強調するポイントを変えたり、目先を変えたりするのに
重宝だからです。
3) 充実した巻末資料
巻末にある、
Sequencing Notes も、これまたお役立ちもの。
これは、DVDでいえば、チャプターメニューのようなもの。
本文のほうで、色々なプラクティスメニューを出してくれていますが、
それをどのように組み合わせるかという例が、豊富に出ているので、
その日の自分の体調や気分、ヨガの練習に使える時間
などによって、自由自在に変化をつけられるというわけ。
おうちヨガをするときに、ある程度続けて同じ練習をすることも大切ながら、
毎日まったく同じでは、飽きてしまうものです。
それでやる気が落ちてしまうのは、もったいないので
自分をうまく ノセテあげて、続けることも必要ですよね。
以上、3点にまとめてみました。
この本を参考にすれば、陰陽どちらのヨガもパワーアップして、
プラクティスが続けていけることは、
まちがいなさそうです。
こちらも陰ヨガについて、かなり細かく辞典的に網羅している良書です。
Yinsights: A Journey into the Philosophy & Practice of Yin Yoga



