シンガポールはタイよりもさらに南、マレーシア半島の先端に位置する小さな島です。横につぶれた菱形のような形で、南北に約23km、東西に約40km、端から端まで車で走っても一時間とかかりません。
英国植民地だった歴史が国民の民族比率にも反映されていて、現在のおよその比率は中国系が76%、マレー系14% インド系8% その他2%です。外国人の数も一説によると1割とか。インドとのつながりも強く、また欧米系の文化の影響も大きいので、人口460万人あまりの小さな都市国家ですが、世界的なヨガブームの波はシンガポールでもここ数年とくに目立っています。
その影響で、大手のアメリカスタイルのスタジオ (ジム系スタジオを含む) が増えたこともあり、、また最近の家賃上昇のあおりもあり、ブーム以前から地道にヨガをしていたような、地元のヨガセンターが、閉鎖に追い込まれるという話をよく聞きました。
それでも、ブティック・ホテルならぬ、ブティック・スタジオと形容されるような、小規模ながら粒のそろった質のよいクラスを運営しているスタジオは、健闘しているようです。
また、ヨガが初めての人や出勤前後にヨガをしたい人にとっては、ジムのヨガ・クラスや大規模スタジオ(朝早くから夜遅くまで、いつでも複数クラスがあり、シャワーその他の施設完備)は、やはり便利なのでしょう。こちらも人気があるようです。
ヨガインストラクターも、シンガポール人はもちろんインド本国、欧米から、また私のようにアジアのほかの地域出身の人など様々です。これは英語がシンガポールの公用語の一つであり、言葉の壁が無いことも理由のひとつです。
欧米からインドへの往復時に直行便が無い場合、シンガポール経由でいくことも多いらしく、高名なスワミやヨガの先生が立ち寄って、ワークショップや集中講座を開いてくれることも多く、私も機会があればなるべく参加するように心がけています。
私が東京を離れてからの6年間で、日本のヨガ事情もだいぶ変わったようですが、シンガポールも日本と同じくらい、色々なヨガのスタイルがあり、英語さえ問題なければ非常に恵まれている状況といえます。