もう2月も三分の一がすぎてしまいました。
なんとか2月の中旬までに終わらせたいバラの選定と
誘引の作業。
急ピッチで行っております。
昨日伺ったお家のバラは、
なんとそのほとんどが根切り虫(カナブンの幼虫)に
根を食い荒らされていて、
土を掘り返したら出るわ出るわ....で、
まず、その対処から。
鉢植えの場合はバラを抜く→土を全部落とす→新しい土に植え替える。
この手順で大丈夫なのですが、
地植えの場合はそう簡単にはいきません。
まず、バラを抜く。
みりさんの大物作品のあるお庭です。
そして根っこをチェック。
この冬の時期、根切り虫の多くは地中深くで冬眠する事が多いのですが、
たまーに、食欲旺盛な子がまだ根っこにかじりついてたりします。
見つけたら即捕殺。←ごめんね~っていいながらです。
あと、ダースベイダーみたいな黒っぽいさなぎを見つけたら、
それも取り出して捕殺対象です。←くれぐれも、ごめんね~っていいながら。
そして、被害にあったバラたち。


??根っこあるやん!と思われた方もいらっしゃると思いますが、
よーくみて下さい。白い根っこがほとんどなくて、
茶色い根っこばかりでしょう?(一部抜く際に切ってますが。)
この茶色い根っこはその先端についていた白い根っこが吸い上げた養分や水分を
幹や枝葉に送るためのパイプ。それ自身はあまり養分を吸収する事ができないのです。
だから白い根っこから食べる根切り虫は
問題児なんですよ。ほんと。
放置すればこの茶色い根っこも食べてしまい、
あげく、地際まで食べ尽くします。
腹立つわ~っ。
土の中にまだいるであろう根切り虫は
可能な限り取り去っておいて、
まだ残っているであろう個体に対しては
薬剤を使用します。
薬剤名はカルホスです。
小麦粉のようなパウダーですから、
風下にたたないように、吸い込まないように注意します。

そして、天地返しの要領でしっかりと耕しておきます。
このときに、ようりん、牛糞、くん炭なども混ぜておきます。
あと、バイオゴールドの元肥もたっぷりと。
そして、穴を掘り、バラの木を戻します。

画像のようにクレヨンほどの太さの棒で、
根と根の間にしっかり土が入るように植え付けていきます。
ここ、とても重要ですよ。
土と根っこをしっかりと密着させないと
根張りがよろしくありません。ご注意を。
植え付けが終わったら、不要な枝を剪定します。
まず、枯れ込んだ枝、

そして、この世に出てから3年以上たった枝。

竹串みたいに細い枝等は剪定します。
木の高さが低くなる~っ!もったいない~っ!は禁物です。
切るときは思い切って切って下さいね。
ただ、去年新しい枝が全く出ていない場合は別です。
画像では斜めに切っちゃってますが、
切るときは必ず真一文字に切って下さいね。
↑ここ大切です。テストに出ますよ。
枝の善し悪しの見分け方は、
1番 褐色を帯びてつやがあり、太い芽がボコボコついている枝。
(さらに霜降りならもうひとランク上です。)
2番 緑色で均一に芽がついている枝。
3番 どちらかと言えば黄色に近い枝や霜降りがすぎて灰色になった古い枝。
このうち1番と2番は保存対象で、
3番は剪定対象ですが、そのバラのコンディションによって剪定方法は異なります。
あらかたの剪定が終わった状態は

ここから誘引の作業です。
つるバラは枝を水平から45度の間に寝かせた方が
より多くの花を楽しめます。
枝がフワフワ遊ばないようにしっかりと構造物や
フェンス、オベリスクに縛り付けていきます。
この際、ワイヤーの入ったビニタイ等は御法度。
必ず麻ひもやシュロ縄を使用します。
ビニタイだと、生長の過程で枝に食い込んでいってしまい、
来年誘引しようとしたときにそのくびれからポキっと折れてしまいます。
面倒ですが、麻ひもです。
誘引する順番は、
太くて長い枝→細くて短い枝です。
これを逆さまにするとバランスがとりにくくなってしまうので、ご注意を。
枝もとから枝先へしっかりと結んで下さい。
そして、出来上がりは、

はい、完成。
誘引途中に...
ん? なんかおるっ!

枝のこぶの隙間に入り込んでるカイガラムシ発見。
こんなときは....

専用薬のお世話になりましょ。
カイガラムシは一般の殺虫剤は効果がありませんから、
必ず専用の薬剤を使用します。
体を蝋の様なもので覆われているので、
普通の薬剤は滑り落ちてしまうんです。
薬剤はちょっと... とおっしゃる方は歯ブラシ等で
こそげとって下さい。

ここで補足です。
枝の見分け方ですが、いい枝はこの枝のような状態のものを指します。

赤みをおびて、芽もたっぷり。
こんな枝はとても大切なのです。
間違って落とさないようにご注意下さいね。
さて、バラの冬作業もいよいよ最終週です。
また追ってご報告致します。