歴史を疑え!(1) | 倭の国、聖俗つれづれ

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普通の会社員でも無視できなくなってきた、日常生活におけるスピリチュアル・神秘主義あれこれ

オカルトやスピリチュアルの世界では、史実として残っていないが、現代を遥かに凌ぐ高い文明が何万年も前に存在した、という説があります。

ムー大陸やアトランティス、レムリアなどと呼ばれるもので、名前くらいは聞いたことがある人もいるでしょう。

 

またインドでも、「昔は原始的な生活をしていたが、現在に移行するにつれ文明が発達してきた」とは必ずしも考えておらず、過去には現在よりも遥かに高い技術を持つ文明が発達しており、既にその頃には核兵器などもあったが、いったんその文明は滅びたという考え方があるようです。

 

考えてみれば、確かにエジプトのピラミッドなどの巨大建築物を見ると、「こんなの、何十万人の奴隷の労働力を費やしたところで、本当に人力で作れる?完成するまでに一体何十年掛かるのか?」という疑問も湧きます。

 

しかし!ここに来て何と。

超古代文明どころか「現代を凌ぐ超ハイレベルな文明と科学技術は、ほんの数百年前まで存在していた」という説が、最近知られるようになってきました。

 

しかもその前文明では石油などなくとも、大気中からエネルギーを作り出す装置を持っており、電気やら何やらのエネルギーはフリー。

 

当時は、現在のロシア辺りを中心としたユーラシア大陸の北側のほぼ全域に広がる広大なタルタリア帝国という国が存在しており、その国ではフリーエネルギーを使用して生活できていたのだが、1800年代前半に核戦争で滅び、その後にノアの洪水の如く世界中で泥の洪水(マッドフラッド)が発生して、世界はその泥に埋まってしまった。

 

欧州各地では、建築物の多くに半地下があるが、これはその泥の洪水で埋まってしまったからである。

私たちが生きている現代は、このような文明リセット後の世界である。

 

参考画像:

 

 

このような内容です。

しかしこれだけ聞いてもあまりにも荒唐無稽で、「何じゃそら」という感じで興味すらそそられないだろうと思います。

 

これはロシア在住の日本人YouTuberエンドゥさんという人が、ロシアの動画を翻訳して紹介し、日本にも知られるようになったものです。

 

私がこの説に行き当たったのはちょっとした偶然で、ほんの1年ほど前(2022年)に何人かの友人・知人と飲んでいた時、ある人が「“マッドフラッド”という言葉を日本に最初に持ち込んだ、ロシア在住のエンドゥさんっていうYouTuberの友達がいるんだけど、その人が久しぶりに帰国して大阪に来るので、講演会主催することになったんだよね。興味ありますか?」とおっしゃったもので、そこに参加させていただいたことがきっかけです。

 

エンドゥさんがロシアの動画サイトの翻訳動画や各種資料と共に、数々のマッドフラッド関係の取材動画等を紹介していったことで、他にもいろいろな人が自分でも調べ始め、その関連動画を配信しているYouTuberが出てきているようです。

(本まで書いて出版した人もいるようで、それは良いのですが、Googleで日本語で「マッドフラッド」と入れてもその人の本の情報しかヒットしなくて、少々困りました…)

 

講演会の参加するにあたって、何も知らなかった私は急いでそのまとめ動画を観たのですが、1つの動画が1時間以上×5本もあったにもかかわらず、意外にも内容が面白く、すぐに全部観てしまいました。(最後に動画のリンクを記載します)

 

私たちが学校で教えられている公式の歴史では、200〜300年前くらいまでは、機械文明はなかったとされています。

 

1769年にワットが蒸気機関を発明、1831年に英国のマイケル・ファラデーが電磁誘導の法則を発見、翌1832年にフランスのヒポライト・ピクシーが最初の交流発電機を作成。その後、欧州地域で実用化が始まり、1870年代にドイツで電動モーターが作られ、電力が新たな動力源として利用されるようになった。その後、石油エネルギーの利用と電力によって、工業化が進む。

こんなところでしょうか。

所謂「産業革命」というものは上記のような発見によって起こりました。

こちらのサイトでわかりやすくまとめられていますが、

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産業革命(Industrial Revolution)は、18世紀後半のイギリスに始まる、綿工業(木綿工業)での手工業に替わる機械の発明、さらに蒸気機関の出現とそれにともなう石炭の利用という生産技術の革新とエネルギーの変革をいう。木綿工業から始まった技術革新は、機械工業、鉄工業、石炭業といった重工業に波及し、さらに鉄道や蒸気船の実用化という交通革命をもたらすこととなる。このような工場制機械工業の出現という技術革新が産業革命の一面であるが、それは激しい社会変動を生みだし、資本家と労働者という社会関係からなる資本主義社会を確立させた。このような技術革新から社会変動に至った一連の変動を、産業革命と言っている。

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これ以前の産業活動は、基本人力で行われていました。

工場は人が手を動かす手工業。

土木工事も建築も、人海戦術で人力で行う。(但し、重機は使用されていたとされています。勿論モーター駆動ではありませんが:ご参考

 

ところが。

たとえば1851年に最初の博覧会が英国ロンドンで開催されました。

この万博の目玉はメイン会場となった「クリスタルパレス(水晶宮)」と呼ばれる総ガラス張りの建物でした。

 

こちらの水晶宮のイラストをご覧いただくと、随分と大きな建物であることがわかります。

そしてこれだけの枚数のガラスを用意するには、当時の技術力による工業生産能力ではあの準備期間では間に合わないといいます。

本当に18世紀まで何も機械文明はなかったのか。

 

話は変わって日本。

明治維新以降、西洋風のレンガ造りの建築物が数多く作られました。

これらは西洋諸国から来日した外国人建築家、そして彼らに師事したり西洋に留学したりして建築を学んだ日本人建築家によるものとされています。

 

たとえば大阪の中之島の中央公会堂

 

 

岡田信一郎という建築家のデザインによるもので、その原案を元に辰野金吾・片岡安という2人の建築家が実施設計を行ったとされます。

これらの建築家の方々は1800年代半ば~後半の生まれで、明治維新の大政奉還の前後くらいの話となります。

辰野氏は東京大学の工学部に2年いた後、建築の方へ転向、英国へ3年間ほど留学もしている。片岡氏も岡田氏も東京帝大の建築学科で学んだようですが、西洋への留学経験はないようです。

 

中央公会堂の設計デザインは、1912年に「懸賞付き建築設計競技」で募集され、当時29歳だった岡田信一郎氏のデザイン案が1位に選ばれたのだそうです。

 

それまで、日本にはこのような西洋建築はなかった筈です。

いくら大学卒業後、建築関係の仕事に携わっていたにしても、あんな壮大な建築物のデザイン、留学経験もない人ができるのでしょうかね?

今みたいにコンピュータもないのに?

 

もし今、建築を学んだことのない東京大学の工学部学生が、3年生から建築学科に転向し、外国人建築家に師事したところで、20代のうちに中之島の中央公会堂のような建築物のデザインをすることは可能なのでしょうか。

 

もしかすると、天賦の才能があればできるのかもしれません。

でも一般にはなかなか難しそうです。

 

それゆえ、マッドフラッド説では、このような建物は、実は発達した前文明で作られたものではないのかと言われている訳です。

 

歴史とは何か。

それは限られた過去の遺物をつなぎ合わせて、あり得そうなストーリーを創作したものに過ぎません。

だから、大学で研究されている(あるいは学校で教えられている)公式の歴史とは別のストーリーを考える人がいても、不思議はありません。

 

何百年、何千年も前の話など、エライ学者先生方が何をどれだけ発掘調査したところで、結局のところ証明などしようもなく、突き詰めれば単なる推測(妄想?)です。

過去の巨大建造物を見て、それをもっと文明の発達した地球外生命体によって作られたとか、古代の方が実はもっと発達していたとかいう別の「妄想」が絶対に間違いだとも言えません。

 

 いつの時代も、学校で教えていることというのは、その時に正しいとされている理論です。

そして当然ながら、「正しいとされている」内容が本当に正しいかどうかはわからない。それゆえ時の流れと共に変わることもあります。

 

こちらの動画をご覧いただき、その根拠を聞くと、一見単に荒唐無稽と思わるマッドフラッド説も「なるほどな」と思えるところがあり、マッドフラッドという出来事が本当にあったかどうかというのはともかく、「視点を変えてみてみれば、私たちが教えられている既存の歴史には、いろいろと問題がありそうだぞ」と思うきっかけにはなるだろうと思うのです。

 

マッドフラッドまとめ動画

第1回
https://youtu.be/hevUwLQw3BE

第2回
https://youtu.be/bA0s0o848rw

第3回
https://youtu.be/VjeVD0jugig

第4回 
https://youtu.be/zgXhMsPLOqg

第5回
https://youtu.be/ZYe2mIkXKMQ