伝道メッセージ 『人生の目的』を発見するには?
21世紀のスタートした年に、作家の五木寛之さんが「人生の目的」という本を
出しました。
私はどんなことを書いてあるのだろうかと興味津々で読み進めていきましたが、
その結論に衝撃を受けました。
それは「人生に目的はない」ということばでした。
多くの人々は自分の人生の目的を知りたいとさ迷っています。
そのために、様々な人々の意見を聞いたり、本を読んだりします。
しかし、結局、見つからないのです。
このような“絶対的な真理”を悟れないので、ただ「よりよく生きよう」と
考えます。
なぜ、人生の目的を見つけることが出来ないのでしょうか?
それは人間という不完全な存在から出発しているからです。
人間とは欠けだらけです。
100%完全な人、罪のない人はいません。
ですから、この限界ある人間を土台とするならば、完全な真理に到達
できないのです。
ある宇宙飛行士は月から地球を見た時、非常に感動しました。
なぜでしょうか?
ほかの惑星は暗いのに、地球は青く輝いていたからです。
なぜ地球だけが生き生きと輝いていたのでしょうか?
この地球は人間が幸せに生きられるように、神様が造られたからです。
インドでは今はマンゴの季節ですね。
200~300円ぐらい出せば食べきれないほど買うことができます。
けれども、マンゴが人間くらいの大きさだったらどうでしょうか?
食べるのが大変ですね。
1週間かかっても食べきれません。
そのうち虫が来て、大部分は食べられなくなるでしょう。
逆にマンゴが今の10分の1の大きさならば、どうでしょうか?
ほとんど種をしゃぶるだけです。
何を言いたいか分かりますか?
神様は私たちが食べやすいような大きさにフルーツを作られたのです。
いいえ。
フルーツだけではなく、木や草や山や川や自然環境はみな人間が幸せに
生きていくために造られたのです。
また人間のからだのように精巧にできている機械はありません。
人間の血管の長さをご存じでしょうか?
10万キロメーターです。
これは地球を2周半回る長さです。
この10万キロメーターの血管を人間の体内に張り巡らせるような技術は
人間にはありません。
逆に、様々な機械や器具はこの自然にある生きものから生まれたのです。
例えば、高速かつ高い安全性で世界に注目される日本の新幹線は
どうでしょう。
そこには空気抵抗を減らすためにカワセミのくちばしの形から学んだのです。
また騒音を抑えるためにはフクロウの羽のしくみを応用しているのです。
新幹線に限らず、服にくっつくオナモミからマジックテープが生まれました。
また、水をはじくハスの葉の表面構造から雨具などの撥水製品が生まれたのです。
これらは一例にすぎませんが、自然界に様々なものが存在する目的は
人間が幸せに生きていくためなのです。
これらは、神様が最高の環境を私たち人間のために備えてくださった証なのです。
このように、人間を中心とした考え方から唯一の私たちを造られた神様の存在を
認め、神様から出発すると、私たち人間の人生の目的が明確にわかるのです。
聖書はこう言っています。
「わたしのためにわたしが形造ったこの民は、わたしの栄誉を宣べ伝える。」(イザヤ43:21)。
私たちは神様のために造られたのです。
それは神の子どもとして、神の栄光を表し、その栄光である福音を
宣べ伝えるためなのです。
しかし、現代の社会は神様という真の親を失ってしまったので、人生の目的を
喪失し、さ迷っているのです。
私たちの造り主である天地創造の唯一の神に立ち返ることが出来ますように!
そのために、神様は大切なひとり子であるイエス・キリストをこの地上に送られ、
神がどんなお方であるかを私たちに教えておられるのです。
というのは、イエス・キリストが「わたしを見た人は、父を見たのです。」
(ヨハネ14:9)、「わたしと父とは一つです」(ヨハネ10:30)と仰って
いるからです。
イエス・キリストがどんなお方であるか悟る時、神様が与えてくださった
私たちの人生の目的を発見することが出来るのです!
「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。
わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません。」
(ヨハネ14:6)
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