愛(アガペー)をいただいたか?

 愛(アガペー)とは何でしょうか?

 愛には4種類あります。

 エロス(価値あるものを愛する愛)、フィリア(友愛、友情)、ストルゲ―(親の愛)、そしてアガペー(無条件の愛、犠牲的な愛)。

 ところで、1950年6月25日、北朝鮮軍が南侵し、いわゆる朝鮮戦争が勃発しました。

 そのような混乱の中、釜山(プサン)で起こった出来事です。

石炭降ろし

 石炭を積んだ何台もの貨車が来ると、避難民たちが石炭の貨車の上に乗って、石炭を盗んでいました。

 それで軍人たちは発砲し、彼らを捕らえました。

 その当時は、貧しくて、石炭なしでは生きていけなかったからです。

父と息子

 すると、避難して来た40代位の父親が10歳ぐらいの息子を連れていました。

 来る時、銃弾に当たって家族が死んでしまったのか知れません。

 その息子が貨車の上に乗って、石炭を取り出し、父親が拾っていました。

 そこに何と憲兵が走って来たのです。

 それで、石炭を盗んでいた者たちは皆大急ぎで貨車から降りました。

 けれども、その息子は走って降りる時、大きな石炭の塊の一つを貨車の下に落としてしまいました。

石炭貨車

 それで、子どもがそれを取ろうと貨車の下にもぐり込んでいきます。

 するとすぐに、貨車がゴトンと動いたのです。

 そこにいた者たちは目を大きく開けて「ああ、子どもが!子どもが・・・だれか助けて~」と叫びました。

 けれども、叫んでも誰も動こうとはしなかったのです!

 しかし、その時、突然、素早く貨車の下に飛び込んでいく人がいました。

 40代の父親でした。

 父親は貨車の下に飛び込んでいき、息子を押し出したのです。

 そして、貨車の車輪が父親の上を過ぎ去って行きました。

父の涙

 その父親の目から涙がとめどもなく流れました。

 彼はもう間もなく死のうとしていたにもかかわらず、子どもに「早く逃げなさい!」と、手を動かし、最後まで息子のために愛を尽くしたのです。

 イエス様はどんなお方でしょうか?

 私たちにとってこの父親のようなお方なのです(ヨハネ10:30、14:9)。

 私たちを生かすため、ご自身のいのちを投げ捨てるお方なのです。それは私たちがいのちを得るためです(ヨハネ10:10)!

イエスは、酸いぶどう酒を受けられると、『完了した』と言われた。そして、頭をたれて、霊をお渡しになった」(ヨハネ19:30)。

十字架の愛

 この「完了したーテテレスタイ」ということばはイエス様が私たちの一切の罪の負債を身代わりに「完済した」「完全に支払った」との意味なのです。

 イエス様を心に受け入れ、信じた人はその罪の代価がすでに支払われたとみなされ、無罪宣告を受けるのです!

 皆さんはこの愛(アガペー)ではなく、それ以外の3つの愛でいきてはいないでしょうか?

 愛(アガペー)は私たちの内には無いものです。ですから、日々、主と交わり、この愛(あがぺー)をいただかないといけません^^

 この愛(アガペー)とは十字架の愛、犠牲的な愛なのです。

 この愛をいただいたパウロはこう言っています。

私がキリスト・イエスの愛の心をもって、どんなにあなたがたすべてを慕っているか、その証しをしてくださるのは神です。」(ピリピ1:8)

 この愛をいただいた人は、他の兄弟姉妹すべてを愛し、慕う者へと変えられるのです!

私たちは自分たちに対する神の愛を知り、また信じています。神は愛です。愛のうちにとどまる人は神のうちにとどまり、神もその人のうちにとどまっておられます。

17 こうして、愛が私たちにあって全うされました。ですから、私たちはさばきの日に確信を持つことができます。この世において、私たちもキリストと同じようであるからです。

18 愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。恐れには罰が伴い、恐れる者は、愛において全きものとなっていないのです。
」(第一ヨハネ4:16~18)

 私たちはこの愛(アガペー)をいただいたでしょうか?

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