童謡「ぞうさん」を聴いて泣く

 ゴスペルシンガーの森祐理さんは教誨(きょうかい)師を務める

牧師から、「刑務所に来てもらえませんか」と声を掛けられました。 

森祐理2

 そこには表情は硬いけれども、心の痛んだ人々がいました。

 しかし、これらの数百人から千人の人々は何も期待していません。

 ドレスを着た祐理さんが「みなさん!こんにちは!」と歌いながら

登場しても、入れ墨に鋭い目つきの男たちは、ただ「何や、こいつ」と

あきれた視線を投げつけるだけ
です。

やくざ猫

 その中を「神様、助けてください」と、祈りながら歌い続けるうちに、

一人ひとりの顔が少しずつ変わって来ます。

 受刑者の背中がだんだん震えてきて、汗をぬぐうようにして肩で涙を

ぬぐいながら聴いているのです。

 あの、こわもての男たちが童謡の「ぞうさん」を聴いて泣くのです!


 森祐理さんは次のように言います。 

 「この歌の詞は、まどみちおという詩人がメッセージを込めて

書いたものです。

 お鼻が長くてみんなにいじめられていたぞうさん。

ゾウさん

 このお鼻を神様が最善として造ってくださった。

 ありのままの自分でいいと気づくのです。

 どんな状況でも、ありのままのあなたが神に愛されている。

 そう語ると、皆さん涙を流されますね。


 そこに神様の大切なメッセージがあるのだと思います」

 刑務所慰問後、受刑者たちに大きな変化が起こり、彼らからの便りや

感想文が何百通と届くそうです。

「祐理さん、イエス・キリストって、いるんですね」

「神を信じたい」

「出所して、まず行きたい所は教会です」


・・・・・・・・

森祐理3

 神戸の震災で弟さんをなくされた森祐理さんは「心の穴があいた」

そうです。

 つまり、「自分が痛んだその穴を通して、人の痛みが見え、心の痛んだ

人の思いが分かるようになった」ということなのです。

(参考:「地上に輝く星たちⅡ」マナブックス)

 受刑者の心を揺れ動かす歌・・・。

 それは心を込めて歌う童謡の「ぞうさん」です!

 どんなに頑なな人であっても、自分が心から愛され、受け入れられている

ことが分かると心が溶かされていくのです^^


十字架


そこで、イエスは小さい子どもを呼び寄せ、彼らの真ん中に立たせて、

言われた。

『まことに、あなたがたに告げます。

 あなたがたも悔い改めて子どもたちのようにならない限り、

決して天の御国には、入れません。

 だから、この子どものように、自分を低くする者が、天の御国で

一番偉い人です。

 また、だれでも、このような子どものひとりを、わたしの名のゆえに

受け入れる者は、わたしを受け入れるのです。


 しかし、わたしを信じるこの小さい者たちのひとりにでもつまずきを

与えるような者は、大きい石臼を首にかけられて、湖の深みでおぼれ

死んだほうがましです。』」(マタイ18:2~6)


すると、王(イエス様)は彼らに答えて言います。『まことに、

あなたがたに告げます。

 あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちの

ひとりにしたのは、わたしにしたのです。』
」(マタイ25:40)


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