不適切にもほどがある! | PRAINSのブログ

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昨今話題になってたコメディードラマ「不適切にもほどがある!」が

先日金曜日に何がなんやらよく分からないうちに(笑)最終回を迎えた。

個人的にはコメディーというジャンルはあまり好きじゃないので

殆ど観ないが同世代の友人に強く勧められたので観てみた。

当初は途中から観ても・・・って思ったのだが今は便利な時代で

Netflixで見逃し配信やってたので1話から順を追って観る事が出来た。

 

当作品は宮藤官九郎氏が脚本を手掛けた昭和のスパルタ体育教師

小川市郎が突然38年後にタイムスリップしてしまう所から始まる

コメディドラマで「ハラスメント」といった言葉や概念もなく

今ならパワハラやセクハラで問題視されそうなセリフを言いたい放題の

昭和61年(1986年)とコンプラ遵守が徹底される令和6年(2024年)を

行ったり来たりしながらさまざまな人と触れ合い「当たり前」と

「不適切」について考えるキッカケを与えた話題作だ。

 

当作品では頻繁に「この作品には不適切な台詞や喫煙シーンが

含まれていますが時代による言語表現や文化・風俗の

変遷を描く本ドラマの特性に鑑み1986年当時の表現を

あえて使用して放送します」というテロップが入るのだが

そのテロップ自体にコンプライアンス云々が

厳しく遵守される現代の風潮を強く感じましたね。

 

 

昭和61年と言えば僕は23歳になる年で既に美容師として働いており

翌年結婚する年だったので当時の高校生についてはよく覚えてないが

映像で描かれた不良高校生のビジュアルは聖子ちゃんカットが

大流行したのも昭和54年からだし昭和50年代の

ビジュアルで昭和61年では少々違ってたような気もする。

てか、まあそんな細かい事は抜きにしても当時の世相は映像で描かれた

感じだったってのは確かだし色んな部分に懐かしさを感じた。

 

当ドラマを観てた同世代のある女性からハラスメント用語を

連発する小川市郎は今の僕そのものみたいだって言われた(笑)

僕だって現代の風潮は理解してるしある程度は気を付けてる

つもりだが生まれてから青年期という最も感受性が強い時代を

昭和に生きて来た僕には昭和の風潮が染み付いているんだと思う。

てか、昭和世代の男はそんな人多いと思いますけどね~。

 

 

その彼女は「あの時代の女性は皆、男の傲慢さを我慢してた」とも言った。

確かに当時は現代より男尊女卑がまだ残ってた時代だったと思うが

あの当時の時代に馴染んでた女性も少なくなかったと思う。

女性だって喫煙もしてたし、チョメチョメ(笑)もしてたし

スケバンに至っては暴言も吐いてたし暴力だって振るってた。

 

バブル期にはディスコのお立ち台でパンツ見せて扇子持って腰振って踊ってたし

男を、やれアッシー君だ、メッシー君だ、ミツグ君だと便利に使い

大して可愛くもない女でもお姫様にでもなったのかと大勘違いしてた(笑)

 

女性が今になってあの時代を否定するのは単に今の時代の

風潮の方が女性にとって何かと好都合なんだと思う。

現在大繁殖してる匿名と言うのをいい事にネットに乱暴な言葉で

批判コメント書く、あの時代キモイとされたオタクや

差別の対象だったLGTBにとってもそうなんだと思う。

 

ま、こんな事今言ってたら大炎上するんでしょうがね(笑)

 

 

この作品は昭和の映画「ウエストサイド物語」や「グリース」のように

毎回ミュージカル仕立てのシーンが入るが結局クドカンが言いたかったのは

この最終話のミュージカルシーンに集約されてたんじゃないかと思う。

 

昭和の時代には当たり前だった事が今では「不適切」とされる

コンプライアンスやハラスメント度外視の発言をさく裂させる事で

令和の人々に「そこまで言うか・・・」って事を

考えるキッカケを与えた作品だったんじゃなかろうか?

個人的には現代の風潮は息苦しく感じるし僕もクドカン同様に

「寛容になりましょう!大目に見ましょう!」って思いますよ(笑)

 

小川市郎を演じた阿部サダヲは安定の名演技だったが

昭和っぽくてカワイイと話題になった聖子ちゃんカットに

ロングスカート穿いた小川市郎の一人娘のスケバン

純子を演じた河合優実ちゃんが印象深かった。

同じクドカンの作品「あまちゃん」で昭和のキョンキョンを演じた

有村架純がその後ブレイクしたように彼女もブレイクするかもね。

ジャンジャン!!