アメリカのオールディーズやR&R好きにはスタンダードナンバーの
リトル・リチャードの「long tall sally(邦題 のっぽのサリー)」
個人的には中学生の頃に初めて認識した曲で
それこそ1980年からのネオロカブームの頃はよく聴いた曲だ。
1956年にリリースされたリトル・リチャードの「のっぽのサリー」は
ビルボート誌のR&Bチャートで第1位を獲得し以後R&Rの
スタンダードナンバーとして多くのアーティストにもカバーされた。
リトル・リチャードはチャック・ベリーやファッツ・ドミノらと共に
ロックンロールの草分け的なミュージシャンとして知られ
エネルギッシュな歌唱法、激しいアクションでピアノを弾く姿も
話題となった草創期のロックに決定的な影響を与えたアーティストの一人。
「のっぽのサリー」はエノトリス・ジョンスンという10代の少女が書いた
「Saw Uncle John with Long Tall Sally」というフレーズから始まる
3行の歌詞を許に音楽プロデューサーのロバート・ブラックウェルが
曲を完成させリトル・リチャードに提供された。
だが当初リトル・リチャードは歌うのを渋っていたそうだ。
この時もしリトル・リチャードが歌わなかったら
この名曲は誰が歌い、どうなっていたんだろうか?
前記したように「のっぽのサリー」は多くのアーティストにカバーされたが
個人的には真っ先に思い浮かぶのはエルヴィス・プレスリーだろう。
黒人のノリで歌える白人のエルヴィスは白人にR&Rを広めた先駆者だ。
エルヴィス・プレスリーはリトル・リチャードがリリースした同年の
1956年に早くも「のっぽのサリー」を発表しています。
荒々しさで言えばリトル・リチャードの方が一枚上手だと思いますが
それまでカントリーミュージックが主流だった白人アーティストが
これだけのパフォーマンスをした事は当時画期的だったんでしょうね~。
忘れちゃならないのが1965年にリリースしたビートルズですよね。
とは言えビートルズは1950年後期より「ロング・トール・サリー」を
公演のセットリストに入れ1966年頃まで演奏していたそうだ。
ポール・マッカートニーはリトル・リチャードの歌唱法を
忠実に再現することができ、これにより本作のカバーで
リードボーカルを担当する事になったそうだ。
エルヴィスとビートルズの「のっぽのサリー」のカバーは
まったく違うサウンドに仕上がっていますが
それが個性であり甲乙つけがたいと思いますね。
日本のアーティストではキャロルもカバーしてたようですが印象が薄い。
個人的にはジェームス藤木さんが歌うクールスバージョンが印象深い。
クールスのメンバーだった舘さんとピッピさんも2018年の
「Bollocks」という雑誌の対談で大絶賛されている。
舘「ジェームスは音楽的には凄く才能があって俺は今でも
のっぽのサリーを歌わせたら日本で一番上手いと思ってる」
ピッピ「最高だね」
舘「カッコよかったよ!ギター弾きながら歌うじゃない
歌った後にペーッってツバ吐くんだよ
キーが高くて喉が切れてるから血が混じった血痰でね」
まあジェームスさんはアメリカ人とのハーフだから
アメリカ人のノリで歌えるのかも知れませんね~!
ジャンジャン!!