ウヨンウ弁護士は天才肌 | PRAINSのブログ

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熱烈な韓流ファンのウチのスタッフから勧められた

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」という韓流ドラマを観た。

韓流ドラマとしては「愛の不時着」「梨泰院クラス」に続き

3作目の観賞という事だが韓国ドラマで一位二位を争うレベルの

クオリティで世界中で話題になった作品というだけあって

これがどうしてなかなか面白かった。

 

当ドラマは自閉スペクトラム症だが記憶力が高く

弁護士としての才能抜群な女性弁護士ウ・ヨンウが自身の障害や

偏見と闘いながら天才的な閃きによって弁護士の上司や仲間と共に

事件を痛快に解決しながら成長するというヒューマン法廷ドラマ。

 

僕が苦手な恋愛ファンタジーの要素も多少含まれてはいるが

まあそれは「愛の不時着」も「梨泰院クラス」もそうだったし

障害者というシビアなテーマにも堂々と触れていて

フィクションだけど色々考えさせられたドラマだった。

 

まあ何はともあれ自閉症スペクトラム障害の女弁護士

ウ・ヨンウを演じたパク・ウンビンの演技力が特筆ものだ。

障害者独特の体や手の動きに顔の表情、早口でまくし立てるセリフ

何をとっても素晴らしい演技力だと思ったし韓流俳優の

演技力は日本人俳優より数段上だと強く感じた。

 

 

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を観ながら僕はこの手の障害者を扱う

ドラマや映画は今の日本だと制作が難しいだろうな~って感じた。

難しいというよりかはテレビ局や映画会社が

あまり扱いたがらないというのが本音かも知れない。

特に民放地上波での放送はどの局も二の足を踏むだろう。

 

どんな視点や扱いで描いても今の日本では

コンプライアンス云々の批判などが必ず発生するだろう。
今の日本はコンプライアンスという言葉が制作における

壁と言うより制作しない言い訳のようにも聞こえる気がする。

 

それに比べ韓流はドラマにしても映画にしても日本では

タブーとされるコンテンツに堂々と切り込んでいる。

特に世界配信のNetflixでの韓流作品は「愛の不時着」では

北朝鮮に鋭く切り込んでたし「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」では

障害者を主役に据えて物語も微妙なところに触れている。

 

だから日本はコンプライアンス云々とは無縁の「梨泰院クラス」は

リメイクしたが「愛の不時着」や「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は

リメイク出来ないんじゃないかと思う。

そりゃそうだ、昭和の時代には人気作品だった盲目の剣の達人「座頭市」や

知的障害を持つ天才貼り絵画家「山下清」の「裸の大将放浪記」でも

今ではコンプライアンス云々を唱え批判されるんですからね。

 

しかし先日記事に取り上げたNetflix独占配信のパワハラ、イジメ満載の

日本制作のドラマ「サンクチュアリ~聖域~」ではコンプライアンスに

堂々と切り込み世界中に好評を得て大成功を収めた。

今の日本のネガティブでマイナス思考のコンプライアンス云々の

風潮を改められないものだろうか? ジャンジャン!!