今では当たり前の内瓶と外瓶の二重構造でその間を
真空状態にすることにより熱の移動を防ぎ
長時間保温・保冷できるようにした容器「魔法瓶」
今思えば魔法でも何でもないのだが(笑)その魔法瓶を巡り
昭和の時代に激しく火花を散らしたのが大阪に本拠を置く
「象印」と「タイガー魔法瓶」という会社だった。
両社は一社提供の番組も数本持っていた。
昭和世代なら一度は目にしたであろう花柄ポットは
高度経済成長期を経て日本の暮らしが豊かになり始めた
昭和42年に誕生以来大ブームとなり炊飯器などを含め
昭和の家庭の台所には欠かせない存在となった。
いや~花柄の台所家電、レトロで超懐かしい!
僕が小学生の頃にウチでも使ってた記憶がある。
リアルタイムでは何とも思わなかった花柄の
台所家電だが約半世紀経った今見たら
レトロではありながら新鮮に見えますね~。
調べてみると1960年代になって冷蔵庫の扉や
トースターにも花柄が採用され始め、1967年に魔法瓶でも
採り入れられると売り上げが飛躍的に向上したそうな。
象印によると当時の日本の食卓は殆どの家庭で「ちゃぶ台」があり
木目で地味なちゃぶ台に花柄ポットが置かれると
まさに花を添えるように華やかな食卓に変身した。
ファッションも明るさ・華やかさを求める時代になっていた
時期でしたから花柄家電が大人気になったんだとか。
あの時代はヒッピーやサイケデリックが流行った時代で
カラフルな色遣いや花柄のファッションも流行ってた。
ベトナム戦争や赤軍派による学生闘争や日航機ハイジャック
北朝鮮による大韓航空爆破など暗い事件もありましたが
まだまだ日本の未来は明るいと信じてた時代だった。
いい時代でした! ジャンジャン!!