先日木曜日の夕方伯母が遺体で見つかったと連絡が入る。
享年94歳の伯母は母の姉で7人兄妹の4番目の次女
母は6番目の三女であり伯母と母は5歳違いだった。
色々あって伯母は身寄りがなく老衰の孤独死だったようだ。
身寄りがないという事で連絡が取れる血縁者の僕の所に
電話があったのだが伯母とは疎遠だったので僕は戸惑った。
「ー そんな事ワシに言われても・・・」って思ったが
聞いたからには知らん顔は出来ないな~って思い直し
現地に赴き現場検証から遺体の検視、葬儀屋の手配
更には親戚への報告など一通りの事を行った。
知らん顔しようと思った僕が思い直したのは
幼少の頃に伯母が凄く可愛がってくれてた記憶が蘇った事と
認知症を患い亡くなった母が我が子の事を忘れてたにも関わらず
亡くなる前まで35年前くらい前に姉妹喧嘩して疎遠になってた
伯母の名前を頻繁に口にしてたのが印象に残ってたから。
認知症になったら子供の時に帰るってよく言われるが
長女がイギリスに嫁いで女姉妹二人になった事もあり
残された姉妹は、あの時までは仲良かったんだと思う。
母の形見の旧いアルバムには若き日の伯母の
写真が幾つも貼ってありますからね。
母と伯母が姉妹喧嘩したのは従弟の葬儀の時で僕も居合わせた。
それから僕もずっと伯母とは会ってなかったが5年前の
西日本豪雨被害で実家が全壊した時、事務的にどうしても伯母に
会わなければならなくなり重い腰を上げて訪ねたのだが
事情を説明してもけんもほろろで非協力的だった伯母に
愛想が尽きて今後二度と会わないって思ったのだ。
だから「ー そんな事ワシに言われても・・・」って思ったのだ。
色々あったが伯母は身寄りがないので遺骨は
祖父母や伯父たちが眠る先祖の墓に入れてやろうと思う。
今でも「何でワシが・・・」って思わんでもないが
死人に鞭打つような事を思わず済んだ事は忘れようと思う。
これで親の代の7人兄妹全員がこの世から居なくなった。
あっちでは親子兄妹仲良くやって欲しいもんだ。
ジャンジャン!!