1986年(昭和61年)公開の映画「シド・アンド・ナンシー」を30数年ぶりに観た
当作品は伝説のパンクバンド「セックス・ピストルズ」のベーシストのシド・ヴィシャスと
恋人のナンシー・スパンゲンが過ごした愛と破滅の日々が描かれた作品
セックス・ピストルズは1970年代後半にロンドンで勃興した
パンク・ムーヴメントを代表する象徴的グループ
自国の王室・政府・大手企業などを攻撃した
歌詞など反体制派のスタイルが特徴で活動期間は短命ながら
後世のミュージック・シーンやファッション界にも多大な影響を与えた
セックス・ピストルズの二代目ベーシストのシド・ヴィシャスの
過激なファッションやパフォーマンスに当時の人々は魅了され
波乱に満ちた生涯がパンク・ムーブメントの伝説として語り継がれている
<あらすじ>
物語はシドの恋人、ナンシーの遺体がホテルで見つかったところから始まる
恋人の遺体の横でがっくりと肩を落としているシド
凶器のナイフがシドの持ち物であったことから
彼はナンシー殺人事件の容疑者として逮捕されてしまう
2人にいったい何があったのか?
シドとナンシーの短く破滅的な愛を描いた物語
いや~ 久々に観たがやはりリアリティーがハンパない
しかし、この作品が公開された時には薬物中毒の二人を
美化し過ぎてるという論争があり更に言えばセックス・ピストルズの
メンバーもシドとナンシーを美化し過ぎてると批判したそうだ
まあ僕は当事者じゃないので事の真意はわかりませんが(笑)
伝記映画とは往々にしてそうしたもんだと思います
映画でも描かれているように実際にナンシーがシドを
麻薬の世界に引き込み薬物中毒者へとしてしまったようだ
ドラッグに溺れ、破滅への一途をたどって行った二人だが
なぜシドとナンシーは何十年たった今でもパンク界の
ロミオとジュリエットと称され伝説とされるのか?
まあ簡単に言えば不良少年少女が薬物中毒になり
頭がイカれて女は殺され、男は病死したというお話である
これを日本的に置き換えると暴走族のカリスマがレディースの女と同棲中に
二人揃ってシンナー中毒になり頭がおかしくなり云々・・・ってレベルの話
それに近い話は当時の呉でも実際にありましたよ (笑)
まあ一言で言えば時代性、そういった事がカッコイイとされた時代だったという事
今の時代だったら薬物やってただけでOUTで特に有名人だったら
マスコミや世論から袋叩きにされて社会から抹消されますよ
ま、そう言った事が美化されるのが昭和と言う時代の
刺激的で面白かった所以なんですけどね
それにしても、この手の洋画のビジュアルのクオリティーは高いね~
先日観たバック・ビートのスチュを始めビートルズの各メンバーも
数年前のボヘミアン・ラプソディーのフレディ以下クイーンのメンバーも
各キャストが本人と見間違えるようなクオリティーの高さだと思う
そりゃ松岡昌宏主演の「成りあがり」はお蔵入りになりますよ
まあ映画とお茶の間の娯楽ドラマを比べるのはナンセンスですが
ドラマ成りあがりのキャロルのメンツ見ると超安っぽい (笑)
個人的には邦画でクオリティーが高いと思うのは昭和の東映の実録ヤクザシリーズ
やはり日本人が演じてリアリティーが出せるのは、そのジャンルだけなのか?
ま、そのジャンルでも今では本物の味が出せる役者も少なくなったと思いますがね (笑)
ジャンジャン!!