僕はこれまでの人生で色んな事に興味を持ち色んな経験をして来た
その中でも事「釣り」と言う物は結構深いところまでやって来た趣味の一つだ
僕の育った「長浜」と言う所はとても自然に恵まれている、海もあれば山もある
僕達長浜っ子は子供の頃から自然の中が遊びのフィールドだった訳だ
思春期の頃町に憧れて田舎を嫌だと思った時期もあったが今となっては田舎で育って良かったと思っている
子供の頃は当然お金もないので安い竿とリールが宝物だった
さすがに錘や釣針は買っていたが釣りに使う餌は自分達で調達していた物だ
干潮の時友人たちとゴロタ岩の辺りをよく掘って餌を採っていた
「ゴカイ」や「ホンムシ」を餌箱いっぱいに採っていた、当時はそれらが沢山いたのだ、昨今はどうなのだろうか
まあ子供の頃はいわゆる「五目釣り」であり魚種を絞って釣ると言う事はあまりなかった
餌をつけて投げて待つと言う投げ釣りをする事が多かったですね~
釣れる魚は小さい物が多かったがたまに大物も釣れていた
自慢げに家に持ち帰り母に料理してもらった物だ
大人になって始めた釣りは撒き餌を撒いて魚を集めてウキを使って釣る「磯のフカセ釣り」と言う物だ
対象魚は主にチヌ(黒鯛)、グレ(メジナ)を狙う事が殆どだった
全国的にも有名だった釣りクラブ「がまかつ銘竿会」にも在籍して釣りの競技会にも出ていた物だ
銘竿会の幹部の人達がいろんな所に顔が訊いたので色んな経験もさせて貰った
中国・四国地区のローカル釣り雑誌「月刊釣り情報」の取材釣行に行った事もある
カラーページぶち抜きの8ページの特集に出して貰ったのだ
この時の釣行は宮島の南西端の革籠崎(こうごうさき)の磯で行われた
瀬戸内海の磯の特徴として遠浅になっている所が多いと言う事がある
磯から20~30メートルくらいの所がカケ上がりになっている所が多いのでポイントが遠くなる
遠投が必要になって来るのだ、沖で魚を撒き餌で浮かせて釣ると言うのがこの辺りの釣りのコツだ
潮が引いている時はまだポイントも近いが潮が満ちて来ると釣り座が遠くなるので
それだけポイントも遠くなるのだ、撒き餌も遠くまで投げる技術がいるのだ
「たかが釣り、されど釣り」釣りも奥が深いのである、笑
この日の対象魚はチヌだったのだが、通常チヌは底にいる魚だ
撒き餌を撒いてチヌを浮かせてポイントに集めるのだ
潮の流れ、風の向きと強さ等その時、その場所でポイントを絞りこんで撒き餌を打つポイントを
絞り込む、潮の流れが早ければ撒き餌は遠くに流れて行くし、潮の流れが遅いと撒き餌はすぐ沈む
撒き餌を打ったポイントの沖にウキを振り込んでラインを張りながら撒き餌とサシ餌を合わせて
流していくのだ
アタリがあってウキに変化が見えても慌ててはいけない、チヌは餌を咥えたら底に潜ろうとする
そのころ合いを見て合わせを入れる
柔らかいチヌ竿が湾曲を描く、竿でタメていると魚の動きや大きさが手に伝わってくるのだ
至福の時である、でもここで焦ってはいけない、力ずくでリールを巻くと魚と綱引きになって
ライン切れを起こしてしまうのだ、チヌ釣りで使うラインは細いのだ
竿でタメて、タメた分だけラインを巻き取るのだ、チヌがこちらを向いている時だけ巻き取りをかける
チヌが沖に向いている時は無理せず竿でタメて耐える、魚が大きくて力が強い時はリールの回転を
逆に回転させて魚を泳がす事も大事な事だ、リールのレバーブレーキで操作するのだ
ラインを巻き上げて来て魚が足元で浮いてきたら慌てずよく空気を吸わして魚を弱らす
ころ合いを見てタモ網ですくい取るのだ、ここまで来て初めて
「ヤッタ~!」
ってなるのです、笑
とかく初心者は五目釣りと同じようにゴリゴリ巻く事が多い、竿の弾力を生かせてないのだ
その為ラインブレイクを起こしてしまう事が多いですね
まあチヌ釣りに限らず釣りは「知識」と「技術」と「経験」です、ビギナーズラックはあっても上手い人と
初心者が同じ磯に上がって同じポイントを攻めても釣果に雲泥の差が出ますからね~
この日の釣果は大漁でした、釣った魚は産卵期だったので全部リリースしました
釣りの後釣り場のゴミを拾ったり撒き餌の掃除をするのは常識です
皆がモラルを持ってこそ楽しい釣りが出来るのです
最近は釣りに行っていませんが今年はシーズンになったら行こうと思っています
まだまだその辺りの奴には負けませんよ、笑
最後に僕の生まれ育った長浜の近くの仁方辺りの海の写真を載せておきましょう
最近ブロ友になったシドさんのお祖母さんの実家がある町だそうです
この海に夕日が沈む風景はとっても美しいですね~
写真に見える道が僕が中学の時無免でバイクに乗ってた道路です、笑、ジャンジャン!!