昨日のテーマは少々高尚だったので、今日は気楽に行こうと思う。


テーマはずばり「身体感覚」。いわゆる五感とその他諸々についてだ。


結論から言うと、正常な身体感覚は思考にとって最も大切な要素である。というのも、精神病(鬱、抑鬱、不眠)のたぐいは結局身体性の欠乏によることが多いからである。重病の場合を除いて、日常的に感じるストレスから来るこのような感覚は、全て身体感覚が狂っている場合に起こっている。


そもそも、人間の脳はどのようにしてものを考えるのかということから考えなければならない。思考は身体感覚の脳神経回路を身体性を用いずに回すということらしい[1]。これはどういうことかというと、例えば「苦い思い出」といった場合、実際に苦みを感じる脳神経回路が活性化されているそうだ。つまり身体感覚である「苦み」と同じ回路から身体性を取り除いて、脳内でぐるぐる回すことによって、「苦い記憶」のイメージを作っている。


こういうことであるから、脳の回路は永久的に回り続けるという特徴がある。つまり、いつまで経っても「苦い」状態が続いてしまうわけである。身体で苦みを感じているときには、苦いものが舌の上からが消えたと同時に苦みそのものも消えるはずだが、脳内で回す場合は簡単に停止が働かないことになる。


さて、この無限ループを停止させるにはどうしたらよいかというと、実際に身体で苦みを感じてしまえば良いということになると推定される。または、他の身体性を持ってくればよい。


舞台恐怖症のピアニストが、一旦弾き始めてしまえばもう恐れなど感じない[2]。といった具合に、身体感覚は確実であり、非常に気楽である[3]。


そもそも不安や不幸の原因は単純に血流が悪いだけである[2,4]。従って、まずは自分の身体がが何を感じているのかを感じ取り、それに注意を向けることが何よりも大切である。内に内にと興味を向けると、それは不幸の原因になるが、自分の関心を外へと向け、外への興味に縛り付けてしまえばよい[5]。




参考(最近読んだ本から)


[1] 脳には妙なクセがある 26章

[2] アラン幸福論 17:体操

[3] 体の知性を取り戻す

[4] 自律神経を整えるゆっくり健康法

[5] ラッセル幸福論