ブッシュの死に想う | 初瀬蒼嗣の保守言論

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保守の立場から政治思想を中心に意見を述べていきたいと思っています。

2018年12月02日
ブッシュの死におもう

 

 

 

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アメリカ第41代大統領ジョージ・H・W・ブッシュが亡くなられたようだが、各メディアは故ブッシュ大統領の幾つかの功績をあげて追悼の意を表しているが、私個人としては、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領については評価しない立場に立っている。

しばしば言及されることだが、ジョージ・H・W・ブッシュ(以下ブッシュ)も息子で第43代アメリカ大統領のジョージ・W・ブッシュ(以下ブッシュJr)もイェール大学に存在する秘密結社スカル・アンド・ボーンズのメンバーである。



スカル・アンド・ボーンズはフリーメイソンリー系の秘密結社とも言われているとおり、ブッシュ政権以後続く、クリントン政権・ブッシュJr政権、オバマ政権と続くアメリカの国際政治は、徹底的に中東情勢を混乱へと導いてきた。

いくつものメディアおよびいくつもの著作からもうかがえる通り、現在のトランプ政権と異なり、ブッシュからオバマ、更にはヒラリー・クリントン大統領候補に至るまで、非常に強い連携を示しており、政党という垣根を越えて、これらの政権は一貫してグローバリズムの立場から、同一線上の政策を続けてきた。

中東においては、イスラエルとサウジアラビア以外のあらゆる国家が、アメリカがこれらの政権にあった時代には混乱状態に陥っている。

1991年1月17日にサウジアラビアを拠点としてアメリカがイラクに対して攻撃したことによって事実上開始されたアメリカとイラクとの戦争である湾岸戦争、アメリカ同時多発テロを契機に開始された、アフガニスタン紛争とイラク戦争、更にカラー革命に端を発したリビア内戦、シリア内戦と、アメリカの中東における盟友なのか、事実上の主人なのか分からないが、イスラエルとサウジアラビア以外の国家は悉くアメリカによって破壊されつくされてきたと言っても言い過ぎではない。

しばしば、アメリカの同時多発テロはアメリカのディープステートの自演自作であると言われているし、中東におけるテロ集団のアルカイダやISISを支援してきたのはアメリカ・イスラエルであるとさえ言われているが、何故かこの地域において、唯一異教の国家であり、20世紀の初頭になって突如として現れた国家イスラエルのみが、ほぼ無傷であり続けてきたのも、私たちは普通に違和感を感じなければおかしな話である。

こういった謀略は今後日本にも向けられる可能性があるということを私たちは注意深く洞察しなければならないのだが、このことを真剣に考えている日本人はほぼいない。保守派でさえも皆無である。

ブッシュはスカル・アンド・ボーンズに加えて、三極委員会および外交問題評議会CFRのメンバーであったと言われているが、現在の日本のグローバリズムも、一貫してブッシュが所属していた組織の三極委員会や外交問題評議会、さらにはシンクタンク戦略国際問題研究所CSISやビルダーバーグクラブなどの意向通りに動いてきた。

そして2016年になって遂にアメリカのNSAや国防総省のナショナリストチームがやっとグローバリスト勢力を打倒し、トランプ政権を樹立した。こうしてブッシュ大統領以来続いたグローバリストによるアメリカの長期支配の一応の終止符が打たれたのである。

今後のアメリカにおいて予想される展開は、このブッシュ政権時代にアメリカにおいてありとあらゆる不法行為を続けてきた人間たちが芋づる式でつるし上げられることである。このような展開の可能性を前にして、先にブッシュが亡くなったということである。彼は死をもって、犯罪者として裁かれる可能性から逃げ切ったと表現することも可能であろう。

ブッシュ政権時代には、湾岸戦争を支持する、あるいは湾岸戦争の戦争プロパガンダとして活躍したのが、現在のグローバリズム、ネオコンおよびリベラル思想の総本山であるCNNである。CNNはネオコンとリベラルという本来敵対していてもおかしくないこれらの思想を両者ともに支援し続けてきた。

 



ネオコンもリベラルもCNNも同じ仲間なのであり、ヒラリーの選挙後の著作からも分かる通り、ブッシュ家もクリントン家も政党こそ違ったとしても同じ仲間だったのである。ブッシュ家・クリントン家・オバマこそがアメリカをもって世界を混乱させてきた張本人たちであり、日本のグローバリズムの推進に一役も二役もかってきた、日本のナショナリズムの敵対者だった。

私たちはこれらの政権の時代にどういった日本人が彼らと手を結んでいたのか、再点検する必要がある。誰が突然死し、誰がスキャンダルで倒れ、誰が突然に持て囃されたのか、よくよく歴史を紐解く必要がある。

私たちがブッシュ大統領の評価を今後も日本および欧米のメディアに沿った形で評価しつづけることだろうが、それは彼らのプロパガンダによって洗脳されていることと同義である。私たちは他人の意見を自分の意見と錯覚させられているんだよ。これをアレクシ・ド・トクヴィルは「多数者の専制」といったのだ。

保守系のSNSであるmy日本がブッシュに対して高評価、もしくは同情的な日記をあげることは目に見えているが、私は私の考察に基いて、躊躇わずブッシュを批判的に論じることを宣言しよう。彼は日本に決して良い影響を与えていない。日本がアメリカによって目くらましされているのは何もブッシュ政権からはじまったことではないにせよ、このブッシュ政権以後、特に日本では深い洗脳状態に入ったといってもおそらく言い過ぎではないだろう。

 

【関連日記】

湾岸戦争 多国籍軍「砂漠の嵐作戦」

 

 

 

 

 

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