性格診断の分析 | 初瀬蒼嗣の保守言論

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保守の立場から政治思想を中心に意見を述べていきたいと思っています。

2018年12月01日
性格診断の分析

以前に行った性格判断の方法論を少しばかり分析的に論じる。16タイプとしているが、実際は更にもう一つの分類が補足的に入り、32タイプに分かれる。

分類は五つの要素を二値のどちらかに当てはめて2の4乗(もしくは2の5乗)にグループわけするという方法論が採用されている。


第一に、意識と訳されるMindは<外向型>Extraverted individualsと<内向型>Introverted individualsの二値で示される。簡単に言えば<グループでの活動を好むタイプ>と<個人での活動を好むタイプ>ということでいいのだろう。私はあきらかに<内向型>に分類されるタイプ(64%)であり、グループの活動を実際にあまり好まない。

第二に、エネルギーEnergyと表現される要素である。これは<直感型>Intuitive individualsと<現実型>Observant individualsの二値で示される。

直感型は想像力に富み、何事にもオープンで、好奇心に満ちているタイプで、将来設計に興味が向いているタイプともいえる。一方で現実型は実践的、実用的といったアメリカのプラグマティズムにも通じる現実重視のタイプである。既に起こったこと、あるいは現に起こっていることに興味が向かう。私個人はほぼ現実型と直感型の中間に位置している。

私個人としては、実際に人間の想像力に懐疑的であり、また現実主義に対しても懐疑的である。想像と現実の解離が起こらないということに重点が置かれるべきであるという個人的な考えが、性格診断にもダイレクトに反映されているような気がする。私は現実主義への懐疑として「構造主義」、想像主義への懐疑として「プラグマティズム」の影響を受けているといえるかもしれない。

第三に、気質である。Natureの訳で、デイヴィッド・ヒュームの著作などに見られるHuman natureなどで使用される場合のnatureという概念に近いのだろう。日本語の自然とは幾分意味が異なる。<論理型>Thinking individualsと<道理型>Feeling individualsの二値で示される。

簡単に言えば、論理的に物事を考えるタイプと感情豊かなタイプという分類と考えればいいのだろう。<論理型>は客観的あるいはオブジェクト指向型、感情よりもロジックを重視するタイプといえる。<道理型>は共感が重視され、社会での調和が重視される。

第四に、戦術Tacticsがくる。<計画型>Judging individualsと<探索型>Prospecting individualsで分類される。個人的に関心したのがこの分類であり、私の中では新しい分類法であった。計画型と探索型というものが相反する二値として扱われるという考え方は確かに新鮮である。しばしば私は計画型のタイプと意見が合わなかったりするが、その理由がかなり明確化された。

私は確かに明らかな<探索型>である。<探索型>は計画性が緩いために、計画型ほどの硬直性がなく、しかしながら、どこかしらその行動原理にははっきりとした計画性が乏しい。<計画型>は自発的であり、同時に閉鎖性を持っているが、<探索型>はよりオープンで、リラックスしており、同時にスポットの任務に向いている。これについては一長一短というところもあるのだろう。

第五に、アイデンティティIdentityだが、これは<自己主張型>Assertive individualsと<慎重型>Turbulent individualsの二値で示される。

性格診断に直接反映されない補足的要素ではあるが、私はこの<自己主張型>が強いらしい。均衡がとれてストレスに強いとされるが、それは同時に、ストレスを齎す原因に排他的であるということでもある。<慎重型>はストレスに強くはないが、そのストレスの原因を排除しない完璧主義的傾向があるとされる。

私は当然に完璧主義とは程遠いタイプであり、何事も完璧を求めない。

いずれにせよ、私が如何にリラックスしているのかということも改めてよく分かったが、その原因の一つには探索型であるという側面があるという点は面白く感じた。