近所の魚屋さんは
仕出し弁当を作ってくれる。
このお膳を4つ注文して
ばんしをまえに
両親と自分は少し緊張気味で
夕食を始めた。
「遠いところをわざわざこのような場所まで
お越しいただいて、本当にありがとうございます。」
母親は緊張しながら
ばんしに挨拶をしていた。
「山頂の神社まで、わざわざ、大変でございましたね。」
父も、「いつも息子がお世話ばかりかけまして、ご自宅に
おじゃまさせていただいたりして
すいません。ありがたいことです。」
緊張していた。
座っているだけで
ばんしに全て心の中を見通されていると
思っているようだった。
以前ばんしに質問した時
「私がこの人の心を知りたいと思えば
それは知ることが出来るが、何でもかんでも
知ろうというような気持ちは持たないよ。
そのようなことに力は使いたくない。」
「それは、力を使うことになるのですか?」
「そうだよ。自分が作った力を使っているのと同じだ。」
「だから、本当に必要な時、とか、どうしてもというような時に
使うのだ。本当はな。」
そう話されたことがある。
「男はな、昼あんどんといって、ボーっとしているくらいが
いざといったと行った時に役に立つ。」
「いつもいつもピピリピリしているような男は
いざといった時、役に立たない場合が多い。」
「常に力を蓄えておいて、必要な時には
ドーンと出すのだ。」
その後、ばんしは
得意のお笑い話を始められる。
アユの塩焼きが出ていた。
それを前にして、おいしい食べ方講習とか。
ばんしの奥さんのオッチョコチョイな話とか
皆を楽しませてくれる。
母は、ばんしが本当に見えない世界の事が
わかる方はあの人??霊感があるのがあの方?
と 違う部屋に行く途中で自分に
聞き返すばかりした。
「ところで、神社の裏の途中にあった
物置のような黒い引き戸があった建物は何だ?」
「僕も良く知りませんが、たぶんおみこしを格納するような
物置だと思います。」
「わし、あの前を通りかかったら
急に吐き気がして、この前は通りたくない。
そんな気がして。引き返してもう一度違う方向から
歩くと無くなったが、おみこしがあるのか?」
「それと二つ目の鳥居も同じような気持ちがしたんだ。」
「そうか・・・・。」
「たぶん、おみこしを新しくしますから
皆さんに寄付をお願いします。
そのお金で鳥居も
おみこしも、奉納しましょうと
村の人々を回って歩いたりしたものだな。
そういう場合は人間の本能の心が入るのだ。」
「あの神社の為になるのでしたら、喜んで
寄付させていただきます。わずかなことしかできませんが
どうぞこのお金で良ければ使って下さい。」
「こんな純粋な誠心誠意の気持ちの人ばかりなら、
吐き気なんか起こらないよ。」
「ところが、人には愛想のいい顔をして、私も喜んで
寄付します。そんな人に限って、
なぜうちがお金を出さなければならないのだ。
別に神社から何かをしてもらってる
訳でもないのに。とかな。
裏の誰それさんが寄付されたそうだから、うちがしないという
訳にはいかないな。
出したくは無いが、世間体が悪いから仕方なく最低額でもいいから
出しとくか。」
「こういう気持ちを妖気と呼ぶんだ。」
「神のおられる神聖な場所に、妖気の有るような物があると
吐き気が来るんだ。私はな。」
「たぶん二つ目の鳥居も同じような気持ちを込めたヤツがいるわ。」
「お前、あの鳥居はくぐらず、鳥居の横から入った方が
お前の為には良いよ。」
ばんしにそう言われて
いなかの人々の事を考えていた。
都会では、まわりの人々にあまり関心を持っていない。
ところが、いなかはものすごい
世間体とか、体裁とか、自分の顔が立つとか
顔をつぶされるとか、
ものすごく気にする。
こんなことをすれば世間に笑われるとか、
いやだけど、あの人がするのに自分がしないと
負けているような気がするから
嫌だけどする。
そのような気持ちの人が
8割くらいいるような気がした。
そうか、神に嫌われるのは
このような心か。
物置のような黒い引き戸があった建物は何だ?」
「僕も良く知りませんが、たぶんおみこしを格納するような
物置だと思います。」
「わし、あの前を通りかかったら
急に吐き気がして、この前は通りたくない。
そんな気がして。引き返してもう一度違う方向から
歩くと無くなったが、おみこしがあるのか?」
「それと二つ目の鳥居も同じような気持ちがしたんだ。」
「そうか・・・・。」
「たぶん、おみこしを新しくしますから
皆さんに寄付をお願いします。
そのお金で鳥居も
おみこしも、奉納しましょうと
村の人々を回って歩いたりしたものだな。
そういう場合は人間の本能の心が入るのだ。」
「あの神社の為になるのでしたら、喜んで
寄付させていただきます。わずかなことしかできませんが
どうぞこのお金で良ければ使って下さい。」
「こんな純粋な誠心誠意の気持ちの人ばかりなら、
吐き気なんか起こらないよ。」
「ところが、人には愛想のいい顔をして、私も喜んで
寄付します。そんな人に限って、
なぜうちがお金を出さなければならないのだ。
別に神社から何かをしてもらってる
訳でもないのに。とかな。
裏の誰それさんが寄付されたそうだから、うちがしないという
訳にはいかないな。
出したくは無いが、世間体が悪いから仕方なく最低額でもいいから
出しとくか。」
「こういう気持ちを妖気と呼ぶんだ。」
「神のおられる神聖な場所に、妖気の有るような物があると
吐き気が来るんだ。私はな。」
「たぶん二つ目の鳥居も同じような気持ちを込めたヤツがいるわ。」
「お前、あの鳥居はくぐらず、鳥居の横から入った方が
お前の為には良いよ。」
ばんしにそう言われて
いなかの人々の事を考えていた。
都会では、まわりの人々にあまり関心を持っていない。
ところが、いなかはものすごい
世間体とか、体裁とか、自分の顔が立つとか
顔をつぶされるとか、
ものすごく気にする。
こんなことをすれば世間に笑われるとか、
いやだけど、あの人がするのに自分がしないと
負けているような気がするから
嫌だけどする。
そのような気持ちの人が
8割くらいいるような気がした。
そうか、神に嫌われるのは
このような心か。
「神にも色々あってな。」
「ある村にはこの場所から太陽が昇る、そして
村の一番偉大な業績を残した人が亡くなると
あの山の太陽が昇る所にお墓を作って尊ぶ事にしよう。」
「こんな場合、太陽は神様だよ。」
「しかし、その村の長老のような人も神様と呼ぶんだ。」
「村とか、町とかその場所の偉大な人が神となって
尊ばれたりすることもあるよ。」
「私は人を尊んだ存在を、玉(ぎょく)と呼ぶ。」
「大国主とか事代主とかは玉(ぎょく)の中で中心となったような
存在だな。
「自然、太陽とか水とか、山とかそれも神とよぶ。」
「自然そのものを神とする場合と。」
「人を神と尊ぶ場合とあるのだ。」
「過去の日本を二つに分けるほどの
大きな勢力が、出雲地方を中心として
あったと、私は考えている。」
「天皇さえも一目おいた程の大きな勢力が
有ったものだ。たぶん。
そういう偉大な玉をしのんで、尊ぶために
各地方に山の上に神社を作ったものだ。」
「見えない世界では
縦の世界で上下がはっきりしている。
いくら悪いことをしようとしている霊達でも
偉大な玉の前に出ると
手も足も出ないのだ。」
「これもこれから試してみろ、
なにかマイナスの霊的な作用を感じたら
事代主の神とお呼びしてみろ。どうなるか。」
そう言ってばんしは
にっこり、笑った。
「ある村にはこの場所から太陽が昇る、そして
村の一番偉大な業績を残した人が亡くなると
あの山の太陽が昇る所にお墓を作って尊ぶ事にしよう。」
「こんな場合、太陽は神様だよ。」
「しかし、その村の長老のような人も神様と呼ぶんだ。」
「村とか、町とかその場所の偉大な人が神となって
尊ばれたりすることもあるよ。」
「私は人を尊んだ存在を、玉(ぎょく)と呼ぶ。」
「大国主とか事代主とかは玉(ぎょく)の中で中心となったような
存在だな。
「自然、太陽とか水とか、山とかそれも神とよぶ。」
「自然そのものを神とする場合と。」
「人を神と尊ぶ場合とあるのだ。」
「過去の日本を二つに分けるほどの
大きな勢力が、出雲地方を中心として
あったと、私は考えている。」
「天皇さえも一目おいた程の大きな勢力が
有ったものだ。たぶん。
そういう偉大な玉をしのんで、尊ぶために
各地方に山の上に神社を作ったものだ。」
「見えない世界では
縦の世界で上下がはっきりしている。
いくら悪いことをしようとしている霊達でも
偉大な玉の前に出ると
手も足も出ないのだ。」
「これもこれから試してみろ、
なにかマイナスの霊的な作用を感じたら
事代主の神とお呼びしてみろ。どうなるか。」
そう言ってばんしは
にっこり、笑った。