面白い話、不思議な話、ワイルドな話 -62ページ目

面白い話、不思議な話、ワイルドな話

自然を愛し、山を愛し

人を愛した賢者です。

表にはあまり出ることを

望まなかった

隠れた賢者の

言葉を書いてみます。

やがて白くて
大きな広い部屋に到着した。

何も置いていない
綺麗な大きな四角い部屋の

中央に丸木船は置かれた。

不思議なことに

ばんしの体が治療される一部始終を
7人の医師団と共にばんしも見ていた。

痛みもなく、恐怖心もなく
人事のように冷静に見ている。

麻酔も何もしない。

いきなり一人の医者が胴体から頭をはずした。

もう一人は胴体と両腕をはずした。

もう一人は胴体と両足をはずした。

もう一人は胴体を二つに、胸の部分と
腹の部分に分けてはずした。

体が、頭、手、胸、腹、足の
5つの部分に分けられた。

痛みも出血もない。

ばんしは

なるほど、人間の体はこの5つの部品?(五体)

から成り立っているのかと感心して見ていた。


その後もう一度体の5つの部品?(五体)を組み合わせて、
もとの体が完成した。

医師の団長がばんしに言った。

「これであなたは、矢があたっても
銃弾が当たっても、死なない体に作り変えました。」

体ではなく、様子を観察していたばんしに対して
団長は言った。


完成した体を丸木船に乗せて
再び地上に舞降りて行った。

病院の部屋に到着した。


7人の医師団は、完成した体を病院のベッドで意識不明に
なっている、ばんしの体にかぶせるように乗せた。

その様子をばんしは、7人の医師団と
一緒に見ていた。


次の瞬間
意識が戻って、目が開いた。

「先生―。おとうさーん。」

と周りで叫んでいる関係者の人々の声が聞こえてきた。

心配して、意識を戻そうと必死になっている関係者や
奥さんに

目を開いたばんしは

明るく

「おはようございます。」

ニッコリ、えびす顔であいさつをした。
すぐに救急車を呼ぼうとする奥さんを
ばんしは止めた。

ばんしがが言ったことは、

「今晩は神様のお祭りがある。そのお祭りを
中心となって指揮するのは私しかいない。

私が出席しないと、関係者の方に迷惑がかかる。

だからどうしてもそれに行く、
そしてそれが終わってから
医者に行くから

ガーゼと「さらし」で傷口を締め付けてくれと。」

言った。

「そんな事して、死んだらどうするんです?。」



反対する彼女を振り切ってばんしは車で出発した。

お祭りの場所までは、私が運転だけでもするから
と言った彼女の懇願にも反対した。

「神様のお祭りには自力で行かなくてはならない」


と言って出かけた。

ばんしは途中で意識が遠くなりかけて車は蛇行した。

「なにくそー。」と思うと意識が戻る。


お祭りをする会場に到着し、
関係者の方々には気付かれぬように
ふるまった。

正座をする時、かかとが
傷口に触れる。

大変な激痛が襲った。


苦痛と戦いながら
つつがなく行事は無事に終わった。
「やっと終わった。」
そう思ったとたん」

ばんしの意識が無くなった。

まわりの人々は顔から赤みが消えて、

土のような色になった
ばんしを取り巻いて、「大丈夫ですか。」「どうしたんですかー?」
大合唱が起きた。

変わり果てたばんしを
救急車に乗せて病院に直行した。

その時ばんしは
死と生の中間で物語を見ていた。

緊急手術が行われ、意識のない

ばんしが横たわるベッドのまわりに
7人の白衣を着ている人達がいた。

7人は天空から舞い降りて来られたのだ。



そな中の団長らしき人が、

「私達は大宇宙帝国の医師団です。

あなたの状態は地上の医者では治療は困難です。

私達があなたを治します。」

とばんしにはっきり言った。

大木を半分に切って、その中をくり抜いて人が乗れるように
作られた

丸木船のような物が天空から降りて来て、

ばんしはその船にのせられ
7人の大宇宙帝国の医師団とともに
天空高く舞い上がって行った。

ばんしの山に初めて連れて行ってもらった帰りは
ものすごいスピードの自家用車でばんしの家に到着した。

そこで、ばんしは昔話を始めた。


わしは昭和53年に死にかけたのだ。

当時のわしは、土木建築の仕事も
していたのだ。

近所の人に頼まれて
住宅の基礎工事をしていた。

雨上がりの日に
仕事の出来具合が気になって

鉄筋コンクリートで建物の
基礎を作っているところを
見行ったのだが

ほんのちょっとした油断だった。

雨あがりの濡れた土がすべって
私は尻もちをついた。

ちょうどその場所に人さし指くらいの
鉄の棒が20センチ以上も
空に向かってむき出しになっていたのだ。

危険だからカバーを付けないと
いけないなと思っていたが
その時はカバーをしていなかた。

その金属の棒の上に「ドスン」としりもちをついてしまったのだ。

人差し指くらいある鉄筋は肛門の横をかすめて
内臓に突きささった。

激痛が全身を襲った。

しまったと思った。

どうすることもでかない。

何とか自力で抜いて、家に歩いて戻った。

風呂場に行って
血に染まったズボンを脱ぎ、

傷口に水道ホースで水をかけて洗った。

激痛が全身に走る。

見る見るうちに
風呂場は真っ赤になった。

血の海で意識が遠くなりかけた。


その時にちょうど夜勤が終わって奥さんが帰宅して来た。

奥さんは家の中を探していて、風呂場でばんしを発見した。

真っ赤な風呂場になった、血の海に倒れている
ばんしの様子を見て非常にあわてた。

「おとうさん!どうしたのーー!」

看護婦の彼女があまりにうろたえたので、

「血を見たぐらいで、看護婦がそのようなことでどうするか!」
ばんしは奥さんを叱った。

と語った。