面白い話、不思議な話、ワイルドな話 -5ページ目

面白い話、不思議な話、ワイルドな話

自然を愛し、山を愛し

人を愛した賢者です。

表にはあまり出ることを

望まなかった

隠れた賢者の

言葉を書いてみます。

やがて白くて
大きな広い部屋に到着した。

何も置いていない
綺麗な大きな四角い部屋の

中央に丸木船は置かれた。

不思議なことに

ばんしの体が治療される一部始終を
7人の医師団と共にばんしも見ていた。

痛みもなく、恐怖心もなく
人事のように冷静に見ている。

麻酔も何もしない。

いきなり一人の医者が胴体から頭をはずした。

もう一人は胴体と両腕をはずした。

もう一人は胴体と両足をはずした。

もう一人は胴体を二つに、胸の部分と
腹の部分に分けてはずした。

体が、頭、手、胸、腹、足の
5つの部分に分けられた。

痛みも出血もない。

ばんしは

なるほど、人間の体はこの5つの部品?(五体)

から成り立っているのかと感心して見ていた。


その後もう一度体の5つの部品?(五体)を組み合わせて、
もとの体が完成した。

医師の団長がばんしに言った。

「これであなたの体は、矢があたっても
銃弾が当たっても、死なない体に作り変えました。」

治療の様子を観察していたばんしに対して
団長は言った。


完成した体を丸木船に乗せて
再び地上に舞降りて行った。

病院の部屋に到着した。


7人の医師団は、完成した体を病院のベッドで意識不明に
なっている、ばんしの体にかぶせるように乗せた。

その様子をばんしは、7人の医師団と
一緒に見ていた。


次の瞬間
意識が戻って、体の中で目が開いた。
心配して叫んでいる周りの声が聞こえてきた。

「先生―。おとうさーん。」

と周りで叫んでいる関係者の人々の声だった。

心配して、意識を戻そうと必死になっている関係者や
奥さんに

突然目を開いたばんしは

明るく

「おはようございます。」

ニッコリ、えびす顔であいさつをした。
すぐに救急車を呼ぼうとする奥さんを
ばんしは止めた。

ばんしが言ったことは、

「今晩は神様のお祭りがある。そのお祭りを
指揮するのは私しかいない。誰も他にできない。

私が出席しないと、関係者の方に迷惑がかかる。

だからどうしてもお祭りに行く、
そしてそれが終わってから
医者に行くから

ガーゼと「さらし」で傷口を締め付けてくれと。」

言った。

「そんな事して、死んだらどうするんです?。」



反対する奥さんを振り切ってばんしは車で出発した。

お祭りの場所までは、私が車の運転だけでもするから
と言った彼女の懇願にも反対した。

「神様のお祭りには自力で行かなくてはならない」


そう言って一人で車に乗り込み出発した。

ばんしは途中で意識が無くなりそうになり、
車は蛇行しながら進んだ。

「なにくそー。」と思うと意識が戻る。


何とか、お祭りをする会場に到着して
関係者の方々には気付かれぬように自然にふるまった。

正座をする時、かかとが
傷口に触れた。

大変な激痛が全身を襲った。

歯を食いしばって我慢していたら、脇の下から
汗が流れていくのが自分で分かったと。

苦痛と戦いながら
つつがなく行事は無事に終わった。

お祭りの行事がやっと終わった。

そう思ったとたん
ばんしの意識が無くなって、そこに倒れた

まわりの人々は顔から赤みが消えて、

土のような色になった
ばんしを取り巻いて、「大丈夫ですか。」「どうしたんですかー?」
大合唱が起きた。

変わりはてたばんしを
救急車に乗せて病院に直行した。

その時ばんしは
死と生の中間をさまよいながら物語を見ていた。

緊急手術が行われ、全身麻酔で意識のない

ばんしが横たわるベッドのまわりに
7人の白衣を着ている人達がいた。

7人は天空から舞い降りて来られたのだ。



そな中の団長らしき人が、

「私達は大宇宙帝国の医師団です。

あなたの体は地上の医者ではもう治療困難です。

私達があなたを治します。」

とばんしにはっきり言った。

大きな木を半分に割って、その中をくり抜いて人が乗れるように
作られた

丸木船のような物が天空から降りて来てた。

ばんしの体はその丸木船に乗せられて
7人の大宇宙帝国の医師団とともに
天空高く舞い上がって行ったのだ。
我が家をばんしが訪問してくれて
しばらくぶりに
又、ばんしの家をたずねて行った。


そこで、ばんしはある事件の事を語った。


わしは昭和53年に死にかけたのだ。

当時のわしは、土木建築の仕事も
していたのだ。

近所の人に頼まれて
住宅の基礎工事をしていた。

ちょうど雨上がりの日だった。

仕事の出来具合が気になって

鉄筋コンクリートで建物の基礎を作っているところを
見に行ったのだ、サンダルばきで・・・

それが、ほんのちょっとした油断だった。

雨あがりの濡れた土でサンダルがすべって
あっと思った瞬間

私は尻もちをついたのだ。

ちょうどその場所に人さし指くらいの
鉄の棒が20センチ以上も
空に向かって突き出していたのだよ。

危険だからカバーを付けないと
いけないなと思っていたが、まだ
その時はカバーをしていなかたのだ。

その金属の棒の上に「ドスン」としりもちをついてしまったのだ。

人差し指くらいある鉄筋は肛門の横をかすめて
内臓に突きささった。

激痛が全身を襲った。

しまったと思った。
しかし、
どうすることもできない。

まわりには誰もいなかった。

何とか力を振り絞って自力で鉄の棒を抜くように、立ち上がり家まで歩いて戻った。

風呂場に行って
血に染まったズボンを脱ぎすてて

傷口に水道のホースで水をかけて洗った。
頭に電気が流れたかと思うぐらい

激痛が全身に走った。

見る見るうちに
風呂場は真っ赤になった。

血の海で意識が遠くなりかけた。


その時にちょうど夜勤が終わって家内が帰宅した。

奥さんは家の中を探しながら、風呂場でばんしを発見した。

真っ赤な風呂場、血の海に倒れている
ばんしの様子を見て非常にあわてた。

「おとーさん!どうしたのーー!」

看護婦の彼女があまりにうろたえたので、

「血を見たぐらいで、看護婦がそのようなことでどうするか!」

ばんしは奥さんを叱ったと言った。