面白い話、不思議な話、ワイルドな話 -22ページ目

面白い話、不思議な話、ワイルドな話

自然を愛し、山を愛し

人を愛した賢者です。

表にはあまり出ることを

望まなかった

隠れた賢者の

言葉を書いてみます。

もう一度行って見たい。

 

「彼女に聞いたらいつ来てもかまわないと、父は言ってたよ。」

 

彼女はそう言ってくれた。



 

今度、自分一人で(ばんし)の元を訪ねることにした。


ばんしに電話で予定を聞いた。



 

「いつでもかまわないから、来たい時に来ればいいよ。」

例のごとく

かける前に自分からの電話と分かっているような
返事だった。

 

 

数日が過ぎて

 

 

 

翌日車で出発しようと思った夜、何かわくわくして

 

よく眠れなかった。

 

 

 

3時間半かけて島根県に到着した。

 

 

 

「よく来たねー。」



 

えびす顔で、にっこりと迎えていただいた。

 

 

早速色々な話に花が咲いた。

 

 

以前、ばんしのおっしゃっていた、ひいおばあさんは

 

ばんしがおっしゃったとおりの容姿でした。


 

アルバムに写真が入っていたことを告げ

 

 

 

両親が相当驚いて、ばんしのことを根堀、歯堀

 

質問した事。

 

 

 

どうして彼女達の日常が見えているような

 

たとえばなしが出来たのだろうか。


等、単刀直入に質問してみた。

 

 


 

「そういうことに、興味があるの?」

「いえ、自分は幽霊とか、神様とか信じません。」




 

「でも何かの理由でそういうことがわかる方法があるのではないかと

思いまして。」

 

 

 

「たとえば、読心術とか。」




 

 

 

「ふーん。まあ。お茶でも飲んで

 

お菓子もるから食べてゆっくりしなさい。」



 

 

 

それから、お茶飲んだり

 

世間話をしていた時に

 

 



 

ばんしは、自分に対して急に

「ちょっとだけ、目を閉じてみなさい。」


 

った。




言われたとおり
目を閉じた。


 



 

「おばあさん、この子に教えてあげてください。





 

この子を守護し、こ子の運命の先々を良い方向に運んで行こうとしている

 

あなたの存在が後ろにあることを、



この子に



はっきり分かるように教えてやってください。」

 

 

そういってしばらく沈黙の時間が流れた。




 

 

 

すると、軽く目を閉じていたまぶたが

 

思いっきりすごい力で上下から締め付けられて

 

目を開けようと思っても無理で、強く閉じる一方だった。
自分の意思ではどうにも出来ないほど
まぶたがしまっていった。

 

 

 

びっくりした。




 

まぶたの金縛りがあるのか・・・?数分が過ぎた

 

 


 

「はい。もういいよ。



おばあさんも・・・いいよ。これで本人も



 

分かったと思うから。」

 

 

 

「もう目をあけていいよ。」




 

 

 

ばんしが言うと、恐る恐る目をあけようとすると

 

まぶたが開いた。

 

 


 

一体、何だったのだ、今のは・・・・?

 

 

 

催眠か?




 

 

 

でもそうなら暗示の言葉が必要だ?



 

 

 

気功か?




 

 

 

意味が分からなかった。

えびす顔のお父さんを
蕃司(ばんし)と呼ぶことにします。


自分が実家に帰った時に両親に話してみました。

友達と釣りに行って


その日は友達の、彼女の家に一泊させてもらったこと

そして、


翌日白髪頭の、目がクリッとして
しっかり者のおばあさんが出てきて

ばんしに語ったことなど

その話を


両親にしたら
突然二人が固まった。



母親が奥の部屋に走って、タンスをごそごそして
引っ張り出して持ってきたのが


古い古いアルバムだった。

白黒の写真に写っているのが

ひいおばあさんだと言って
よく見ると、


あの時(ばんし)が言っていた、姿と顔は語っていたとおりだった。


三人は
チョット背中がぞくっとした。


「どうして見てもいないのに顔まで分かるの?」

「どんなお仕事の人?」

「普段は何をされている方?」


「友達の彼女のお父さんが、そう話されたの?」


母親は機関銃のように自分に質問をあびせて来た。



「そう、友達の彼女のお父さんが、そう言ったんだ。」

「おばあさんは、この子を頼みます。」


「とも言ったらしいよ・・・・・。」


「不思議なことが有るものだ、自分達もこの話を聞くまでは

ひいおばあさんの事は忘れていた。


昔、おじいさんに聞いた事が有って
写真が残っていればとさがしたの。」


「この家が、今日有るのはそのひいおばあさんが
しっかり者で、頑張ったお陰だったんだと

おじいさんから聞いたことがある。」と

父親がつぶやいた。


この話をしゃべった人は普通の人か・・・・・?

父がい言ったので。


「うん、普通の人。」


・・・・・たぶん

と答えた。
「最近パチンコにはまる男が多いらしい。」

「小遣いを増やそうとして、彼女に内緒で給料をもらうと
パチンコに行って、すってんてんにやられて、次の日から
お金がなくて困るような男が多いらしい。」

そういって
友達の彼を見ると

赤い顔して、テレ笑いしていた。

どうも、ずぼしだったらしい。


「わしの話は、たとえ話だから、たとえ話として
聞いてくれよ。」

と、又大笑い。

「ばくちの好きな男には、口うるさい彼女がひっつく事が多い、
そういう女性は手際がいいが、そそっかしい人が多いんだ。」

「あ、しまった。そういって風呂場に走ってみると
風呂がぼこぼこ音を立てて湯気が出ている。」

当時はガスのお風呂で、

手で止めなければいつまでも


火が消えない仕組みのお風呂だった。


「ばくち好きの男にはこういった女性と縁が出来るな。」


そういって彼女を見ると

「もー、そんな事、言わんでー。」

と、大笑い。

「たとえばだよ。例えばの話だ。」



皆、くすくす笑う。

彼女達の日常を見たことでもあるかのような

話が出てくる。

「今日は土曜日だから二人夜もゆっくり出来ると、彼女が思っているのに

10ぐらいにテレビ見ながら眠むってしまって、

次の日彼女がふくれたりするんだ。」

「そういう男もいるな。」

下を向いてテレ笑いの彼氏。




彼は油断するとすぐに眠るくせもある。


お父さんは一度も彼女の家にも


彼氏の家にも行ったことはない。


どんな風呂かも知らないのだ。