もう一度行って見たい。
「彼女に聞いたらいつ来てもかまわないと、父は言ってたよ。」
彼女はそう言ってくれた。
今度、自分一人で(ばんし)の元を訪ねることにした。
ばんしに電話で予定を聞いた。
「いつでもかまわないから、来たい時に来ればいいよ。」
例のごとく
かける前に自分からの電話と分かっているような
返事だった。
数日が過ぎて
翌日は車で出発しようと思った夜、何かわくわくして
よく眠れなかった。
3時間半かけて島根県に到着した。
「よく来たねー。」
えびす顔で、にっこりと迎えていただいた。
早速色々な話に花が咲いた。
以前、ばんしのおっしゃっていた、ひいおばあさんは
ばんしがおっしゃったとおりの容姿でした。
アルバムに写真が入っていたことを告げ
両親が相当驚いて、ばんしのことを根堀、歯堀
質問した事。
どうして彼女達の日常が見えているような
たとえばなしが出来たのだろうか。
等、単刀直入に質問してみた。
「そういうことに、興味があるの?」
「いえ、自分は幽霊とか、神様とか信じません。」
「でも何かの理由でそういうことがわかる方法があるのではないかと
思いまして。」
「たとえば、読心術とか。」
「ふーん。まあ。お茶でも飲んで
お菓子もあるから食べてゆっくりしなさい。」
それから、お茶飲んだり
世間話をしていた時に
ばんしは、自分に対して急に
「ちょっとだけ、目を閉じてみなさい。」
と言った。
言われたとおり目を閉じた。
「おばあさん、この子に教えてあげてください。
この子を守護し、こ子の運命の先々を良い方向に運んで行こうとしている
あなたの存在が後ろにあることを、
この子に
はっきり分かるように教えてやってください。」
そういってしばらく沈黙の時間が流れた。
すると、軽く目を閉じていたまぶたが
思いっきりすごい力で上下から締め付けられて
目を開けようと思っても無理で、強く閉じる一方だった。
自分の意思ではどうにも出来ないほど
まぶたがしまっていった。
びっくりした。
まぶたの金縛りがあるのか・・・?数分が過ぎた
「はい。もういいよ。
おばあさんも・・・いいよ。これで本人も
分かったと思うから。」
「もう目をあけていいよ。」
ばんしが言うと、恐る恐る目をあけようとすると
まぶたが開いた。
一体、何だったのだ、今のは・・・・?
催眠か?
でもそうなら暗示の言葉が必要だ?
気功か?
意味が分からなかった。