面白い話、不思議な話、ワイルドな話 -13ページ目

面白い話、不思議な話、ワイルドな話

自然を愛し、山を愛し

人を愛した賢者です。

表にはあまり出ることを

望まなかった

隠れた賢者の

言葉を書いてみます。

この瞬間に目が覚めた。

[おい。ちょっと聞いてくれないか。」



「今、夢を見た!」


花札をしていた関係者達にあわてて叫んだ。

オオカミの大群が出た、夢の話を聞かせた。

「その場所は、まるやまの向こうのことではないか・・・・」

と誰かが、つぶやいた。

ばんしは「この山のどこかに
古代、神社として建立され多くの人々に尊ばれた神があり、

何かの原因で今は土に埋もれたままの

神社の御神体があるはずだ。
それを探し出して
「ほこら」
を作ってあげなくてはならない。」

と話した。


しかし関係者達の顔色は一瞬にして変わった。


なぜならその山の木の枝一本、
笹の葉一枚でも勝手に切れば


切った人は、翌日から寝込んでしまう。
又、ある者は病死する。

又、ある者は気がふれておかしくなってしまう。

又ある者は列車事故で死する。

こんな具合で


地元の人々は古代から山の神原「やまのかんばら」

と恐れられていた山の立ち入り禁止場所だったのだ。


先祖代々その場所に入ることなど、考えられない場所だったのだ。



草や木を切るだけでも恐ろしいのに、

中に入ってそれも神様を探すなど、

そのような、罰あたりなことを・・・

身震いするようなことなのだ。



ばんしは、関係者全てに話した。

「もし神のお使いと交わした約束で、
山に入り、山の神様の罰が当たるなら、全て私に罰を当てて下さいと宣言する」



「あなた方に迷惑がかかるよな事は絶対にしない。そう約束する。」



そこで関係者達は神妙にうなずいた。

昭和20年代の終わり頃の2月に関係者達と山に入った。

寒い寒い冬の、小雪が舞っている頃に

神の山に入り、夢で見た大きな松の木のあたりに到着した。

ところが探そうといっても、誰も鎌も鍬も使う人がいない、黙って立っているだけだった。



ばんしは、はふと我に返り、

そうだ

「山の神のお使いとの、お約束した神を探しますが、
もし神が罰を与えるのでしたら、全てこの私に当てて下さい。」



と山々にこだまするくらい

大きな大きな声で山全体に叫んだ。
いいね!
「ところで、今日からお前は連休だな?
明日も休みだな?」

「はいそうです。」

「よし。明日神社に連れて行く。」

その話が聞こえた奥さんが
「そう、そうそれがいいわ。気持のいい所よー。」

「神社ですか、どこの神社ですか?」

「わしの神社だ。」

「え、お父さん個人の神社・・・ですか??」

「そうだよ。」
とニッコリ


自分は神社と言えば
国が指定するとか

県の指定されているものとか
先祖代々神社の家系に生まれた人が
受け継ぐもので
そういうものが神社だと思っていたが

個人の所有で
神社が存在すること自体が
すごい不思議な感覚だった。

すると

「神のお告げで、発見された神社だ。」

とばんしは言った。

「え、どういうことですか??」

ばんしは、子供の時から不思議な力が有った。
手を当てるだけだが、
多くの病気の人を治してあげていた。

それが縁で
関係者の人々が多かった

ある年の正月に
鳥取県の大山という山のふもとの家で
10人くらいが集合して

花札を楽しんでいた。

ばんしは
この回は札の配列が悪いのでパスすると言って、


畳にコロンと
横になったわずか、数分間に夢を見た。

大山という山の中腹に大きな松の木があり、
その松の木の根元に
何匹いるのか驚くほどの数の狼の大群が一列に綺麗に並んで座っていた。


その中の一番大きな子牛ほどもありそうな狼のかしらが前に出て

人がしゃべるように、人間の言葉でばんしに言った。

「私達はこの山野にさまよう神の使いにございます。

寒さに震えおののいております。

どうか我らに雨露しのぐ

「ほこら」を与えてやってください。

その御恩に対しては終世あなたに、
お仕え申し上げます。

はっきり人間の言葉でこう言ったそうだ。


ばんしは

「今の私には大きなほこらを与えてあげることはできないが、
小さいものでも我慢してもらえますか?」

と答えると

「ありごとうございます。結構でございます。」

そう言った
一番大きなオオカミが
ばんしにお礼を言って頭をさげると

そこにいたオオカミの大群は全部
ばんしに対してそろっておじぎをした。


このような夢だった。
「人間は人間の持つべき尊い心も持っているが、愚かな
畜生の心も持っているのだ。」

「うちは本家である。

本家は分家より偉大でなくてはならない。

分家は本家に頭を下げるのが当然で
本家以上に分家が栄えるような事が有っては
本家の恥だ。

本家の家族に命令され、従うのが分家の人間の
義務である、というような。」

「おかしな気持ちを持つ。」

「弱肉強食のような感情だな。」


「ちょうど動物が、愛とか食を求めて、自分の力を鼓舞する、
相手を威嚇し、最後には噛みつき合い、殺し合う。」

そういう心だ。

「今あんたの体に入っていた心が外道の心、畜生の心なのだよ。」


「神様がなんだ。そんなものいるわけない。」

「俺様が神様ぐらいで、ひるむものか。」


「ばちを当てれるものなら。当ててみろ。おれの方が
強いに決まっている。」


「いざとなったら、何でもしてやるから、
何が神様だ、笑わせるな。」


「このような、やけくそのような、感情に支配された心

このような心も外道心だよ。」



「こんな者には、理性も情けも通用しない。」

「力で押さえつけるだけだ。」

「力の強い方が、相手を倒す、それだけだ。」


「今体は後ろに倒れたな。あれは外道の姿だよ。負け犬のような姿だ。

ヤツは身動きが取れなくなったんだ。縛ってある。」


「わしがいったん縛ったら、そう簡単なことでは緩めないよ。」



「まあ、本家の長男が外道になって
あんたを襲うような心を持っていたのなら、

わしが法をかける。

どうなるか結果を見てなさい。もうやつは何も出来ないだろう。
手も足も出ないはずだ。」

「日にちが過ぎていけばよくわかる。」

「それじゃ、自分はこの心に支配されて今日まで
生きて来たということですか?」

「そうではない、普段は情け深い人情味あふれる
人の心を持って生活している。

ところが外道心が出るきっかけがある、
人の事などどうでもいい、とにかく自分さえよければ
それでいいんだ。」

「このような感情に支配されると
外道に人間があやつられることになる。

「だから、常に心は変化するものなのだ。」

「しかし、完全に外道心に支配されると、ちょうど精神病のように見える。
普段の生活は出来なくなるな。」