暖かく迎えていただいた。
「おーよく来たねー。」
「あらー、いらっしゃい。疲れたでしょー?」
「来る時途中で何か食べた?」
「さあ、あがって、あがって。」
玄関前でこんな会話が続き
中に入って
世間話に花が咲いた。
「見てみろ。うちの奥さんのお尻を・・・。」
「いい形だろ?・・・笑。」
「もう、あなた!何を言ってるんですか!」
「おかしな人でしょう? こんなことばかり言うんだから、もうー。」
「お客さんがあってもこんなこと言うのよ、私の方が恥ずかしいから。」
「わし、朝からあのお尻を見ていると、今日もいい日になるわー。
って思うんだ。」
思うわず、噴き出してしまった。
笑いにつられて奥さんも、手に持っていた
お菓子の器を、笑った勢いで落としそうになってしまって
又、大笑い。
ばんしがこんな話をされるのだ
びっくりした。
「かかあ大明神と呼ぶ。」
「亭主は関白だ。」
「大明神を拝むのが関白だ。」
「女の位は、高いのだぞー。」
「こっちは、拝ませていただくのだからな。」
又、ニヤニヤして。
「かかあ大明神様今晩も
拝ませて
いただいて、よろしゅうございますかー。ってね。」
「もう。あなたー。」
こんな会話の後
「お前、後ろ頭が痛いな?それと右の肩の上も、同じように
痛いというか、重たい感じがするな?
そして、わしの家に来る途中で、今日は都合が悪くなったから
次回にさせてもらおうかと、何度も来ることをやめようという気持ちに襲われたね?」
その通りだった。
なぜ自分でも、あれだけ期待して今日の日を待っていたのに
理由はわからないが、途中で今日はやめて帰ろうかと
何度も思いながら車を走らせていたのだった・・・・・。
突然ばんしは、厳しい表情になって
「ちょと目をつぶってみなさい。」と言った。
「 こりゃ!外道!
わしの目がごまかせると思うか!
ばかたれー!
いい気になっておると。承知せんぞー!」
「シューッ、シュッ!」
気合いのような声がした途端
自分の体は後ろにひっくり帰り、ソファーから落ちそうになって
やっと体が止まった姿勢になった。
「もういいいよ。目を開けて。」
ばんしは笑っている。
何だ今のは???
「もうこれで、おさまるから。」と言われた。
「今のは、何なんですか????」
「外道だ。」
「人間じゃない。畜生の心。すなわち外道心と言うやつだ。」
「人として、持つべきでない心を、外道心と私は呼んでいる。」
「たぶん。お前の実家のどこかに
原因があるよ。外道心という心を発していると
近所の人々、周りの人との意見が、ことごとくぶつかる
調和がとれない。
一人だけ違うことをする、違うことを言う、周りの人は説得もできない。」
こんな人がいるはずだ。どこかに」
「・・・・・・・・います。
うちの本家にあたる家の長男です。」