面白い話、不思議な話、ワイルドな話 -12ページ目

面白い話、不思議な話、ワイルドな話

自然を愛し、山を愛し

人を愛した賢者です。

表にはあまり出ることを

望まなかった

隠れた賢者の

言葉を書いてみます。

ばんしの神社に初めて
参拝させてもらった。

神社の拝殿という所に入って
正座をした。

「お前の好きなだけ、座っていいよ。」

ばんし、は言った。

しばらく正座をしていた。

雑念が次第に薄れて、考える事も少なくなっていった。

体の中を無色透明の
気体が通過していく。

人間世界の汚れのない
純粋、無垢の
綺麗な気体が通過する・・・・・。

何とも言えない気持ちの良さだった。

心が、洗われる。という言葉があるが

こういう気持ちを表現したものではないかと思った。

なんとも言えず、すがすがしいのだった。

初めてスキーに連れ行ってもらった時
新雪が一面を覆っていたスキー場だったので、非常に感動した覚えがある。

それを見た感動が10という数字だとすると
そのなん10倍
何百倍の気持ちだった・・・。

そして、腹のへそ下にどんどんエネルギーが
充電されているようだった。

今まで感じた、困難とか悩みとか
不安とか持ったいたマイナスの感情が

一気に、爆破されて
何もなくなり
無色で透明の気体に変わってしまう。

今まで思っていた心配のような
気持ちは一体何だったんだ。

何でもないことを、大変な事のように気にしていただけではないのか?

ただの、取り越し苦労か??

笑いがこみあげて来る。

生きていることが、すばらしい・・・・。

ここに自分が
存在していること自体が、すばらしい・・・・・。


自然界のエネルギーの素晴らしさを全身に浴びた
体験したことのない幸福感だった。
ばんしの家に一泊させてもらい

翌日、ばんし個人の神社がお祭りしてある

山に向けて、ばんしの車に乗せてもらって出かけた。

ばんしの運転はすごかった

その当時で
ばんしは50代後半の年齢だったと記憶しているが

軽四の乗用車タイプなのに
ものすごい加速をして走らせる。

カーブでも
ほとんど減速せず
突っ込んで行く。

タイヤがキーッと

悲鳴に近い音がすると

少し
アクセルを緩めるが
直線になると、又、フル加速だった。

自分も車が好きで
結構飛ばす方だが

ばんしの運転には恐れ入った。

もし、人の心を予知するような能力を見せられて
いなかったら
お願して、車から降ろしてほしいと言っただろう。

あれだけ、色々予知するような人だから
まずは、事故はしないであろうと
勝手に思い込む事にした。

そうでもしなければ
耐えられない加速だった。

富士急ハイランドだったと思うが
一番怖いとされていた
ジェットコースターに

初めて乗った時の感覚がよみがえった。


山に到着した時

あー。無事着いたかー。生きていたー。

という
安心感と

又、帰り道は乗せてもらって、ばんしの
家に帰るんだと思うと、
戦慄が走った。

すると、関係者の人々は安心して作業を始めた。

この山の何処かに神社の痕跡か、

何か御神体の様な物があるはずだ、それを見つけるぞ。

しかし、時間は空しく過ぎるのに何も出てはこなかった。

そこで今まで作業を見守っていた、ばんしは
意を決して

「ちょっと、わしにクワを貸してくれ。」


そう言って山のある一点めがけて
おもいっきり振り上げた鍬を打ち込んだ。




「カーン。」


山々に音がとどろいた。


石の彫刻で家の形をした、
縦横70センチ位の、神社の御神体のちょうど屋根の部分に

くわが当たった音だった。


「あったぞー。」


「ここだ。ここにあったぞー。」


全員駆け寄った。


たったの一撃だった。


何時間関係者が探しても
見つからずに、見かねたばんしが、

たった、ひとくわ気になる点に打ち込んだクワ
が御神体に当たっていたのだった。


山の神との不思議な出会いだと。
          

その日から、ばんしは神社の建設費用と
土地の購入費用を捻出する為に
土木作業の仕事をした。


朝早くから夜遅くまで必死で働き
お金を作った。


そして、関係者の心ある人々の寄付も募り、
山の土地を購入し

御神体を安置する場所と、
8畳一間の拝殿が完成し、今の

山の神さまが誕生したのだよ。



と、ばんしは話してくれた。

まるでおとぎ話か

日本の神話を

聞いているような事が実際昭和の時代に入って
起きたのか・・・・・・。