レディオヘッド
高校生の時に、Kid Aを買って初めて聴いた
得も言われぬ、感じたことのないような異質感
田舎の閉塞感とも似たような、
底無しの暗さと、でもちょっと切ない夕陽に救われるような、思春期の胸の中を、そのままくり抜いて、音にしてもらったような、
不気味さがあるけど、
なんか、親しみがある、というか、
近づきたくなって。
怖いもの見たさ、でもなく。
元々、暗い音楽は好きじゃない。
今でも、そう。
基本は、ポップな明るいヤツが好き。
そりゃ、結婚して家庭も築いて、子供も出来て、
なんか、思春期の頃のような、目の前が真っ暗になるような、将来が不安になるような、ああいう心の不安定さみたいなヤツはなくなるよね。
でも、ふと、一人の時とかに、
ダークで、落ちてくようなヤツも聴きたくなる。
高校生の時は、特にそれが顕著だったような。
そんな時に聴いたkid A は効いたなぁ、、、と。
その後、アムニージアックが出て。
大学生になって、このアルバムが出た。
OKコンピューターとかも、最初はよく分からなかったし。
なんか、バンド・サークルの回りのみんなも、レディヘ、レディヘって、神みたいに崇めて気持ち悪かったもんな。
天邪鬼体質に起因して、こんな、なんか小難しくて、お先真っ暗なバンド、誰が聴くか、と。
逆に毛嫌いするようになっていた。
でも、こっそりと大好きなKid Aは部屋で聴いてる、みたいな。
社会人になってから、ふと買った In Rainbows
レコードで買ったんだよね。
これが、また大名盤で、レディヘをまた見直した気がする。
かえって、Hail to the Thief
発売当社は全然聴いてなかったし、
特に周りのみんなが聴き過ぎてて、
極度のレディヘ・アレルギーみたいな頃で。
やっと、冷静に聴けるようになった、今。
いや、最近、レディオヘッド聴くことが多いんだけど、、、
今更だけど、凄いバンドだね。
みんなが絶賛するのが分かるわ
いや、このアルバムとか、
なんか、一曲一曲が、純粋なギターロックというか、バンドサウンドとして聴くと、音も構成もめちゃくちゃカッコ良くて、フツーにビビッたわ。
意外と、分かりやすいのも、良いですね。
レディオヘッドのアルバムって、Jazzとか聴いてる時の、クールな気持ち良さと似たような感触があるんですよね。
ちょっと大型案件の契約が決まり、
いろいろと多忙を極める帰りの電車で、
これ聴いて帰ってると、頭がスッーとなります