月曜日、なんだか手応えの無い商談を終え、

秋葉原から直帰です。


気持ちを切り替えて、明日からまた頑張ろう、、、と、すがるように、無性にニール・ヤングが聴きたくなって、辿り着きました。



ニール・ヤングも、ここからギア・チェンジ


1979年でしょ

よくこれ出したよね。



いや、このタイミングで、こういうぶっ飛んだアルバム出せるところが、さすがのニール・ヤング。もう、一生付いていきますね、、、。



グランジ/オルタナのジャンルが出る前でしょ。

パンク後のこの1979年に、よく出したな〜と。


だって、この前は、Comes A Timeとか、American  Starzn...  とかでしよ。


この振れ幅が最大の魅力ですよね。

まぁ、確かに、シナモンガールやダウンバイ、

カウガール、そして、ハリケーン、、、と

その毛はあったけども、、、

ましてや、Tonight’s the Night、Zumaあたりにも、その片鱗はあったけど、、、


でも、あきらかに異質。


カントリー・ロックとか、60〜70年代のSSW然とした雰囲気は皆無。

しかし、また別のベクトルからの弾き語り、、、


Thrasherとか、、、もう男泣きしろって言うのかい、、、。素晴らし過ぎるぜ、ニールよ



ニール・ヤングの弾き語り系って、カントリー匂はするけど、ブルース匂ってしないんですよね。


でも、今回は、そのカントリー匂もしない。

極めて、冷たい、、、というか、質感でいったらcoldな肌触りの楽曲たち。

なんか、パンク後のアーティストが弾き語りしました、、、みたいな。


確かに、Sail Awayとか、いつものニール節の楽曲もあるけども、やはり冒頭のMy,My,Hey,Heyの印象が強過ぎるのか、、、と。

純度100%の、極めて硬質な金属物のイメージがします。


やっぱ、ここらへんでギアチェンジをしてくるあたりが、さすがのセンスというか、、、

嗅覚でしょうか、、、。


ここからの、Live Rustまで、、、

80年代低迷期に入る前の最後の打ち上げ花火、、、的な。

まぁ、B面の勢いを引っ張ったようなReactorも結構好きですが、、、。

(いや、ゲフィン時代のアルバム達も好きですよ、、、そりゃ、ファンなんで、、、。)




B面はエレキサイドですが、

もうね、B面1曲目の大名曲で勝負ありでしょ。


Powderfinger



リビングで、レコードで聴いてようが、

電車でイヤホンで聴いてようが、、、


聴くたんびに音量がドンドンと上がっていく、、、。さすが、ニール・ヤングや!!!

と、ガッツポーズですね。


この爆音が気持ち良すぎる、、、


90年代が来る10年も前から、こんな音出してたんか、、、と。凄過ぎるぜ。

そりゃあ、グランジ勢も、敬服しますわな、、、。


そして最後は、Hey,Hey、、、と。


これ、エレキ・バージョンよりも、

冒頭のアコースティック・バージョンの方が好きですね。


なんか、音圧で誤魔化してない、というか。

アコースティックにジャキジャキ刻みながら、

静かに怒るというか、無音の静謐さとマグマのようにフツフツと沸き上がる怒りが混在しているというか、、、

揺るがない鉄の意志を感じますね。


これを「矜持」というのでしょうか。


なんか迷った時とか、指針がブレそうになった時に、グッと背中を押してくれる、大変に心強い歌ですね。



これが、70歳になっても、齢80歳が見えてきたとしても、私がニール・ヤングを好きな理由ですね。


ボブ・ディランより、ニール・ヤング派です。



スタンスの取り方。


枯れない心と、自分を曲げない強い意志。

譲らぬポジション


枯れない、というのは古臭くならない、ということ。それは、時代を纏う嗅覚。

芯はブレない、変えないから、それは迎合ではない。

物理的な古さではなく、

トレンドとしての、精神性としての若さ。


Oldではなく、Classicということ。


Rock’n Roll がNever Dieなのは、

こういう人がいるからでしょう。



ビジネスの場においても、同じですね。

大変、勉強になります。

仕事でしんどい時とか、聴きたくなりますね。

なかなか結果的が出なくて、うまく行かないけど、でもまだ諦めたくない時とかありますよね。


いろんな事業をやってきた方々の、鉄の意志、みたいなのと、同じ匂いを感じます。



ニール御大の強い意思が感じられるこのアルバムを聴くと、とにかくポジティブで、背筋が伸びて、強い心構えで、物事に対処出来るような気がしてきます。



あれだけ不器用なニール御大にできることは、

小細工とかじゃなしに、ありったけの感情の濃縮還元。それを支えるピュアな心と真摯な姿勢。

ただの馬鹿騒ぎではなく、フツフツと静かに煮えたぎるような感情のマグマ。


パンクロックに見た一条の光なのか、、、

オールド・ロックの意地なのか、、、



聴いてると、どんどん仕事がしたくなってくる稀有な名曲です。