ポール、、、というより、ウイングスとしての絶頂でしょうか。


良いアルバムですよね。

ここから、Over Americaあたりまでの流れって、

一度ハマると、底なしにハマっていく、どポップの底なし沼ですね。


ロックでもあるけど、

こんなにも、ポップでカッコ良い、というところが、さすがポールです。


構成も曲のレベルも悶絶モンです。

完璧過ぎるBand On The Runよりも、「粗」があって良いんですよね。彼らからしたら、「粗」というより、「余裕」でしょうか。

聴き疲れしない、というか。

聴き流しててもOKみたいな。



もう、気だるい土日の午後過ぎあたりに聴いてると、たまりません。



これは、中学生の時に、一通りビートルズを全部揃えた後に、各自のソロアルバムに手を出し始めた頃に買った一枚です。


ポールのアルバムはだいたいそうですが、

これも、レコードで買い直して、初めて聴いた時に、音の違いにビックリした一枚です。

ブリッブリのゴリッゴリじゃねぇか、、、と。

それでいて、この突き抜けたポップ感。

CDの時は、それほど印象的でもなかったのに、レコードで聴いてから、かなりハマってしまい、そのまま、Over Americaの3枚組も買いに走ったのです。ともすれば、モコモコ、、、とも感じられますが、ハマると、この音の厚みがクセになります。


ちょうど、高校1年?くらいの時に、Wings Panのベストアルバムが新譜で出たんですよね。

もう、かなり聴きまくってましたから、、、

ホントに良い曲ばかりで、、、


あれで俺のポップ・レベルはかなり鍛えられたな、、、と自負。



Band On The Runもそうですが、

一曲一曲も良いですが、アルバム全体で聴くと、

本当によく起承転結されていて、流れと抑揚が完璧で、素晴らしいメドレーを聴いているような、まるで音像でドラマを見せられているような、そんな気にさせられますよね。

さすがポールです。


とくに、このアルバムはドラマ性が強いというか、曲ごとのつながりが良く、ついつい丸ごと一枚聴き惚れてしまいますよね。

ポール、相当にライブがしたかったんだろうな、、、バンドが好きなんだろうな、、、という曲が盛りだくさんです。

こんなのリアルタイムで聴かされてたら、そりゃあ、みんなライブに行くでしょう、、、



この後の一連の「Wings」のアルバムって、結構好きなんですよね。

なんか、嫌いになれない、、、というか。

中途半端なところも可愛さ、憎さ、、、というか。


Speed of Soundの優しい感じ


London Townみたいな名曲もあれば、

アルバムの中には中途半端なカンジもあり、、、


出来損ないのニュー・ウェーブ感を醸し出しながら、終焉に向かうBack To The Eggとか、、

何気に、Getting Closerとか大好きで。

でも、アルバムの中には、クソダサい曲もあったり。

そのダサさまで愛しくなるのが、ポールというか、ウイングス・ファンですかね。



中後期のWingsのアルバムって、みんなレコードで聴くと、音の輪郭がしっかりしてて、聴き応えあるんですよね。

ホント上手く作られてると思いますよ。

良きバンド、良きレコードです。


中学生の時からずっとCDで聴いてたので、

今だに聴き直すと、実家に帰って来たみたいな気になりますね。