原点にして、頂点
学生のヒリヒリした時に聴いていた音楽って、やっぱり心の奥に残りますね。
初めて買ったのは、After The GoldRushのCDだった。買った時の記憶は無いけど、田舎にいる時に、CDで持ってた記憶はある。これはこれで大名盤だが、ちょっと緊張感があり過ぎて、クリムゾンの1stみたいに、聴く時はこちらも気合を入れて聴かなきゃいけないアルバム、、、みたいな。
程好い緩和を伴って、毎日聴くなら、断然Harvest
ジャケットは本で見てて有名なのは知ってたけど、いざ本当に音を聴いたのは、上京してからだった気がする。レコード屋さんで見つけて、則購入。だから、このアルバムは、CDじゃなくて、レコードが鑑賞デビューだった。
それから、ジョン・レノンのイマジンとかと同じくらい、無人島レコードにランクするアルバムですな。
初めてHeart of Goldを聴いた時の衝撃は、なんとなく覚えていて、当時2000年代前半で、この頃のニール・ヤング聴いてる人達って回りにはいなくて、「とんでもねぇ曲があるよ!!」と周りに言って聴かせてた気がする。
7inchもゲット、45回転のシャープな音で、尚、良し。
イギリスやアイルランド行った時も、当時のバカデカいU2モデルのipodに入れて、聴きまくってたなぁ、と。
自分のロードムービー作ったら、サントラにしたい、そんなレコード。
やっぱ、原点であり、頂点ですね、、、
この後、Jackson Broweとか、数多SSWらに出会ってきたけど、このアルバムを超えるシンガーソングライター然としたアルバムはなかったね。
アルバムのジャケットがザラザラしているのも良し。程よいカントリー・フレイバーと、ドッタンバッタンしたリズムに、穏やかなニール・ヤングの歌が乗る。
行ったことも無い場所なんだけど、アメリカのどこかの情景を思い起こさせるような、イメージを想起させる、でもそのイメージとドンピシャに溶け込む稀有なアルバム。
欲を言えば、ちょっとストリングスが出過ぎているのが気になるが、、、
まぁ、それも針を落として、彼のキャリア最高峰の1〜2曲目の穏やかな流れに身を任せれば、もうどうでも良くなってくる。
昔のように、普段は毎日聴くことはなくなったけど、ふとした時に聴きたくなる。
そして、一度聴けば3歳くらい若返った気がする。
昔の友人に出会ったような、そういう感覚。
いろんな景色で、いろんな人と、いろんな気持ちで、これを聴いてきた。いつも、同じようにグルグル回ってるだけなのに。
自分の青春も溝に刻み込まれているような、そんな大事なレコードですね。