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PERFECT PERSONAL WORLD

西に東に、はてしない追っかけ日記

昨年暮れの4Kリマスター版「モスラ 」を観た際、予告編を見て気になっていた映画「コーダ あいのうた」を観てきました。



CODAとは「Child of Deaf Adults」、ろう者を親に持つ子供という意味。
主人公の女子高生・ルビーはろう者の父母兄の「通訳」として大人の役割を背負って生きてきた、合宿クラブのV先生に音楽の才能を見出され、音大を志望するも家族は大反対する。

観る前は音楽が主役の映画と思ってましたが、ろう者側の視点がはっきり示される、というよりは突きつけられる描写があって、重要な役割を持ちつつも物語の一助だと理解。
個性的な両親・兄のキャラクターもあってか、境遇に悲壮さを感じさせず、家業の漁師と漁業組合の通訳と秋のコンサートと音大受験の両輪、あと恋愛面と苦労しつつも頑張るルビーのひたむきさが胸を打つ展開。

ある場面で歌う事への気持ちを問われたルビーが、手話で話しそこに訳の字幕がつけられなかった場面、父・フランクがある方法で娘の歌を「聞こう」とする場面がクライマックスの感動への布石になっていたし、ルビーと家族、2つの世界は並び立っていると示してくれたのと作り手が言いたかった事が伝わってきたように思えました。

ルビー役のアメリア・ジョーンズ、実際にろう者の俳優さんで家族がキャスティングされた中、父・フランクのトロイ・コッツァーは本当に素晴らしかった!
割と品の無い描写もありましたが下品に感じなかった笑
アメリカ式手話は身振り手振りを伴って表現されるそうで、言葉はなくともはっきりと感情が伝わってきました。

あと、V先生!エキセントリックだけど、要所要所で生徒を助ける教師だったし、かなり良い役だなあと。絶対にわざと間違えたんだろうし。

映画観に行くと、大体エンドロールで帰る人が何人かいるのですが、この映画は最後まで誰も席を立たなかった!

心から拍手を送りたい映画です。

それだけに、途中で劇場スタッフさんが扉を開けてロビーの雑音が入ってきたのは興醒めでした笑





コロナ禍で昨年から公開延期を繰り返して、本当に待ちに待ったケネス・ブラナー版の「ナイル殺人事件」を昨夜観てきました!



原作うる覚えで観ましたけど、そのアレンジは賛否あるだろうなた。

いわゆる「名探偵は何人も殺されないと真相に辿り着けない」、名探偵のジレンマ問題と今回の原作の改変、特に3番目の被害者のくだりと、それを責められるポアロ、ケネス・ブラナー版ポアロの特色である「苦悩するポアロ」が、今回は悪い方に作用したなという印象でした。OPのポアロの過去から繋がるラストのポアロがとてもみっともなく見えたし。

苦悩するポアロ像でも、前作「オリエント急行殺人事件」では、犯人側のドラマと上手くシンクロして、あの結末への繋がりに感情面では納得できたのだけど。

とはいえ、豪華なセットと美味しそうな料理と音楽に魅せられ、さりげなく流れた伏線の数々が収束していく様子と、クリスティお得意のロマンス面を担った女優さん達の華やかさ!
「ミステリー・クルーズ」の謳い文句に相応しい、贅沢な映画でした!
ただし、エジプトロケはされたんだろうけど、VFXで描かれた1937年のエジプトが綺麗過ぎるように見えて。
動物の食物連鎖とか「それ必要だったの?」と思ってしまうというか、人の視点では見えない場面を描く事で、かえって嘘っぽく見えてしまって、その辺は旧作の方が良かった気がします。

パンフレット読んで、原作読み返してもう一回行こうかな。
ケネス・ブラナー版、3作目も脚本できてるようなので期待してます。



ちなみに、今回は中洲大洋映画劇場の1番スクリーンで!













1番のロビーの内装がとても綺麗で、昨日の雰囲気に合ってる気がしたので今回は1番で観れるよう、時間を調整しました。
そして、行った映画館の中で間違いなく最高の座り心地のフランス製の椅子!





「大怪獣のあとしまつ」を観てきました。






前評判がなかなか大変な事になっていましたが、

「面白かった!」というよりは「楽しかった!」映画でした!

「時効警察」シリーズの三木監督なので心配していましたが、ギャグの波長が私と合ってました笑
皆さんが問題にされる下ネタ部分も、そこまで下品に感じませんでしたし、大真面目に馬鹿な事を議論しあってる滑稽さが楽しかったです!
松竹と東映の合作でしたが、東映東京撮影所が入っているだけあって、個人的にお馴染みの東映×テレ朝刑事ドラマの名優さん達がしっかりと演じられていたのが、それを下支えしているように思いました。

とはいえ、西田敏行×濱田岳は松竹のあの作品の並び笑だし、官房長官役の六角精児さんは相棒の米沢さんに寄せてるように見えました笑

個人的に国土交通大臣役の笠謙三さん!
(http://toei-management.com/kenzo_ryu.html)
「警視庁捜査一課9係」「特捜9」「おかしな刑事」の故・金丸P作品でゲストの度にインパクトを残してこられた方で、かの笠智衆さんを祖父に持つ、東映の隠れた名バイプレーヤーだと思ってます!
あの濃い……名だたる名優さん達の中で埋もれず存在感を示されていて流石でした!

あとアラタの後輩の特務隊員役のSUMIREさん(https://tristone.co.jp/sp/actors/sumire/)がとにかく良くて!
調べてみたら浅野忠信さんとCHARAさんの娘さんだったとは!確かお名前の由来がSMILE→スミレと昔聞いたことあります。

何よりユキノ役の土屋太鳳さん!

最高でしたし、ラストまで見てユキノ役は土屋太鳳さんにしかできない役だったなと感じました。

あとオダギリジョーさん、眞島秀和さんの高寺P作品のヒーローの並びは「大魔神カノン」の最終回の結婚式の場面以来かな?

アラタ・ユキノ・雨音の三角関係、内閣内のパワーゲームと本当に観ていて飽きがこなかったし、個人的には「シン・ゴジラ」の時、(怒られそうですが)これくらいのドラマを見たかったなあと思いました。
コロナ禍の最中、シン・ゴジラ後における、新しい怪獣映画になってると思いましたし、ラストはちゃんとジャニーズ映画になってると思いました笑

最後に特撮。

大怪獣「希望」を6m大で作った説得力は画面から伝わってきましたし、佛田洋特撮監督・造形の若狭新一さん・VFXスーパーバイザー・野口光一さんの手腕は流石だと思いました。次に若狭さんのイベントがあったら「希望」と書いてもらいたいです笑