先々月の2019年11月2日。
福岡特撮座談会 特別企画
薩摩剣八郎さん 令和初 秋の特撮交流会
を開催しました。
翌11月3日に「鹿児島特撮物語 薩摩剣八郎プレミアトークショー」を開催された鹿児島のスタジオアイディールの主催者さんからご配慮いただき、企画すること数ヶ月。
この夏に三池さんの福岡イベントもやらせていただき、それと企画が並行した事もあり、令和初の夏と秋とで「特撮交流会」を掲げさせていただきました。
企画した時点で、通常の座談会との違いがはっきりと言えなかったのですが、夏の三池さんの交流会で富野展をご覧になられたり、熊本の特撮熊本城インターンの集まりまでご一緒したりして、福岡を「一緒に楽しむ」という方向か見えた気がしました。
前日の11月1日の夕方に薩摩さんは福岡入りされました。
私が仕事でどうしてもお迎えに行けず、スタッフのTさんが半休を取り福岡空港まで迎えに行かれました。
その夜は中洲の海鮮居酒屋で歓迎会。
今回はイベント後はすぐに鹿児島に移動される子供あり、福岡での懇親会はこの会限り。集まったメンバーとの交流を楽しんでいただけたと思います。
2日の当日は、会場入りされた薩摩さんに福岡タワーの展望室に上がっていただきました。
展望室の上階は高さ123m、昼食会の会場、レストラン・ルフージュは117m?くらいで、平成ゴジラの身長よりは少し高い位置ながら、ゴジラの目線で見渡す百道・福岡の街の眺めを楽しんでいただきました。
展望室への昇降のエレベーターでは、高さが表示されますので、50mの時は「中島春雄さんのゴジラを超えた!」、80mで「84ゴジラを超えた!」、100mで「平成ゴジラの目線!」と集まった皆で盛り上がってました(笑)
平成ゴジラ当時、「ロケハンに同行されたい」と希望されていたそうですが、それは叶わずに自主的に東京タワーに昇られ、ゴジラの目線からイメージトレーニングをされたとお聞きし、「ゴジラVSスペースゴジラ」から、25年後に、薩摩さん初の福岡タワーに私達がご案内できた事を本当に嬉しく思いました。
昨年の北部九州特撮総会でやった、九州各地の名物ガチャガチャが展望室にもあり、皆でワイワイとやりました(笑)が、鹿児島の西郷像と熊本の熊本城はなかなか出ませんね。
西郷像を薩摩さんにプレゼントしたかったし、熊本城は三池さんに1000え……じゃなかった(笑)、プレゼントしたいのですが。
今回の聞き手をお願いした齋藤龍一さんは、大分怪獣クラブの中心メンバーです。
薩摩さんの九州ツアーをやりたい私は、何らかの形で大分怪獣クラブさんにも関わっていただきたく、また昨年の薩摩さんの座談会で、一番最初に会場入りされたり(笑)座談会後のメッセージも一番熱い文章を書かれていて、是非聞き手をお願いしたかったのです。
大分怪獣クラブさんの大分怪獣ブゴンにも入られている齋藤さんは、スーツアクトの視点を軸に「ゴジラ対ヘドラ」〜平成ゴジラまでのお話を聞かれて、しかも上手く時間内に収めていただき(笑)お願いして良かったと、心から思いました。
第2部は「交流会」という、なかなか曖昧な書き方(笑)ですが、会場の皆さんと自由に薩摩さんとお話ししていただこうと考えました。
とはいえ、どうしてもやりたかった、「ゴジラVSスペースゴジラ」25周年のメモリアル。
スペースゴジラ当時のお話をお聞きできました。
福岡タワーを倒す場面でのお話や、故郷・鹿児島にゴジラが上陸された事による、地元のリアクション……と、あまりお聞きした事がないお話をお聞きできました。
そして、もう一つやりたかった事。
昨年の座談会で薩摩さんのゴジラ拳法・演武を拝見しましたが、今回はそれを会場の皆さんと一緒にやる事!
脇を締めるというのは、以前尼崎のイベントでお聞きしましたが、突き出した手を締めたり身体を上下させない、一歩一歩を踏みしめる……そのどれもが平成ゴジラの動きで、他の方のゴジラにない重厚さの秘訣を教えていただけました!
そして、大分怪獣ブゴンの登場!
大分以外の県では初の事だそうです。
ブゴンに指導される薩摩さんが、本当に熱を入れて指導されていて。
歩き方、仕種を指導されるにつれて、ブゴンの動きが「怪獣」になっていって……
脚を軸に尻尾を回す動きでは、通常ワイヤーで操演される尻尾の代わりに、大分怪獣クラブの松尾さんがブゴンに合わせて動かれる……
怪獣を生きてるように表現されるのは、中の方だけではなく操演やスーツ付きの方と合同で演技されている事だと、実感できました。
私は薩摩さんと中島春雄さんに対して、近年に市民権を得た感がある「スーツアクター」という言葉を使うのは好きじゃないです。
この日、怪獣を演じられた役者さんだという事を実感し、怪獣の演技の真髄を見せていただいたと思いました。
中の人……じゃなかった(笑)齋藤さんや大分怪獣クラブの皆さんは、大いに得るものがあったそうです。
その後のサイン会を経て、会場の皆さんにご協力いただき、会場の時間を延長し、文字通りの「交流会」として参加者の皆さんと薩摩さんの談話タイムとなりました。
凄い人で、薩摩さん関連作品のモンスターアーツやソフビを段ボール二箱くらい持ち込んで、それを肴に薩摩さんと話されていました(笑)
3月の手塚昌明監督の座談会で聞き手をされた、唐津の橋本さんは今回も薩摩さんにイラストと、それをプリントされたマグカップをプレゼントされていて、薩摩さんも大いに喜ばれていました!
昨年の薩摩さん座談会でも色紙を描かれてきて、大好評でした。
橋本さんはブゴンにも色紙を描かれていて、大分怪獣クラブの皆さんに進呈、これも大好評でした。
最後はスタッフ+有志でJR博多駅まで薩摩さんをお見送り。
鹿児島のスタジオアイディールさんに薩摩さんの出発をご連絡した直後は数ヶ月かかった企画、肩の荷が降りたように感じましたし、翌日の鹿児島特撮物語 薩摩剣八郎 プレミアトークショーを心から楽しみに思いました!
翌日からの鹿児島の話もまた後日に!