ゴジラ展 名古屋市博物館・3〜本展示/2017.8.24 | PERFECT PERSONAL WORLD

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西に東に、はてしない追っかけ日記

「途中で抜けて展示見ても良いよ」と三池さんは仰ってくれましたが、特撮ワークショップが面白くて、90分間ずっと見ていました。


ワークショップの前も少しだけ駆け足で展示を見ましたが、博物館閉館までの残りの時間で、じっくりと展示を鑑賞。

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入り口には、722日に講演会をされた樋口真嗣監督のサインが!


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ちなみに講演会応募しましたが外れました(笑)

その返信は100円割引券として利用出来たので、友人の入場券に利用。

あと、ゴジラ展のチラシはもう在庫が無いそうで、名古屋で見かけた方は、ぜひ貰った方が良いです。


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館内で配られている「名古屋市博物館だより」にも、ゴジラ展の記事があります。


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入ると、先ず平成ゴジラスーツがお出迎え!

残念ながら、撮影不可。

もう何百枚も撮ってるのに、撮影したくなってしまうのは、平成ゴジラで育った世代、私達のゴジラだから!


その平成ゴジラスーツから、歴代のゴジラの写真が並んだ辺りが、「プロローグ」部。



以下、各コーナーの感想。




.ゴジラの誕生


G 作品」としての第1作「ゴジラ」の準備稿や、オキシジェンデストロイヤーのプロップ、潜水服のヘルメット部分といった、第1作「ゴジラ」の撮影で使用された物や、ピクトリアルスケッチや、撮影中の写真等で構成。

本当に「歴史」を目撃しているようで、特にプロップや台本は、63年という年月を経てきた、その経年劣化した様も美しく思えた。




.これがゴジラ映画の「ものづくり」だ~『東京SOS』の特撮美術・デザイン・造形


「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」で、3式機龍〈改〉のデザインや絵コンテを担当された西川伸司さん所蔵のデザイン画や絵コンテ、同作で特殊美術を担当された三池敏夫さん所蔵のセット図面、特に「ガメラ 大怪獣空中決戦」以来の東京タワーの図面に見入ってしまう。

撮影不可ながら、3式機龍のアップ用スーツは金沢のゴジラ展並みの近さで鑑賞出来た。

「ゴジラ×メカゴジラ」に登場した、通称・機龍ゴジラは撮影OKで、混み合っていた。

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.昭和~平成・ミレニアムの特美・デザイン・造形


昭和期は、井上泰幸デザイナーが遺された、数々の図面やイラスト、川北監督が収集されたであろう、資料や「地球防衛軍」で使用されたマット画をじっくりと鑑賞。

以前、お会いした中野昭慶特技監督が「川北もマメだったけど、井上さんはもっとマメだったなあ」と言われていたのを思い出した。特美デザイナー、特技監督とは別の形で、お二方が遺された物の大きさを感じた。

「妖星ゴラス」や「地球防衛軍」「空の大怪獣 ラドン」「海底軍艦」いった、とゴジラ以外の作品の資料も多くある中で、やはり地元・福岡の61年前の風景が見れる「空の大怪獣 ラドン」の資料の数々に目がいってしまった。



この昭和期と平成期の間に、何故か物販コーナーがありました(笑)



平成期は、私の時代でテンションが上がりました(笑)


福岡展のスペースゴジラ(大ゴジラ特撮王国 KAGOSHIMA展で展示中)に替わって展示されたMOGERAのスーツにテンションが上がって(笑)

デストロイアの頭部やスーパーX2、ガルーダといった撮影に使用された物の数々や、ビオランテやメカキングギドラといった西川伸司さんのデザインワークスの数々!

大澤哲三デザイナーによる、MOGERAやスーパーX3のドックのデザイン画は、何回見ても飽きない(笑)

平成モスラシリーズからも、親モスラと新モスラが。新モスラ、吊るされていたからか、経年劣化からか、自重で胴体と羽根の付け根の辺りが、剥がれかけていて心苦しく……学芸員さんがチェックされていたので、ゴジラ展終了後に修繕されますように。


ミレニアム期は、GFWガイガンやGMKゴジラ、千年竜王キングギドラ、福岡ではガラスケースの中にあった「ゴジラ2000-ミレニアム-」のUFOや「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」の特殊潜航艇・さつまが、そのまま展示されていて。


三池敏夫さん、西川伸司さんのセット図面やデザイン画に加え、「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」でデザインを統括された、清水剛さんのデザイン画、「ゴジラ FINAL WARS」の寺田克也さんのモンスターXのデザインも展示されていて、時代が近いだけに資料の豊富さ、各デザイナーの個性が感じられた。



.ゴジラ、スクリーンの外へ~ヴィジョンの広がり


開田裕治さん、酉澤安施さんのゴジラ、東宝特撮関係の玩具のパッケージ画やレコードジャケット、酒井ゆうじさん造形の作品、市販されている物等が中心に。

角を曲がって、すぐに酒井さんのフィギュアが目に入って、その反対側に生賴範義先生の1984年の「ゴジラ」、「ゴジラVSビオランテ」、「ゴジラVSモスラ」、「ゴジラ FINAL WARS」のポスター原画が飾ってあるのに、皆さん見逃してがちだったのが勿体無いと思った。



名古屋と福岡の出品作品リストを見較べると、大体同じ物が出品されていました。

同じ物でも、展示の方法や構成で違って見えて新鮮でした。


会場も、福岡よりも導線の幅が広く、余裕を持って展示物を見れた一方、逆に広さからか、監視員の方の目が届きにくいようで、ツイッターでよく見かけた、撮影禁止の物を撮影されたり、ゴジラのスーツに触れている人を見かけて残念。

スーツを触れてる人に関しては、他のゴジラ展よりも近い距離、低い目線で見れたから、思わず……なのかも。


勿論、展示物に触れるのはいけないと思います。



最後の区画には、「シン・ゴジラ」から東京駅のミニチュアと、昨年各地で活躍した東宝映像美術さん製の1/60のシン・ゴジラ第4形態像。


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東京駅のミニチュアは、福岡と違って裏側も見れたので、裏側からシン・ゴジラを撮影!

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そして、最後は特撮体験スタジオ。


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福岡・札幌でもあった、クロマキー合成コーナーが!

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、立ち位置で写り方が変わります。人が少ない時に両方体験。

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ゴジラと相対している写真、分かりにくいけど、イベントで薩摩さんから習った「平成ゴジラは、脇を軽くしめる」を実践。

名古屋城の前の分は、出来るだけ映画のポスター風になるように、カメラと位置をとって小さく映るように調整しました(笑)

グリーンバックに描かれた、名古屋城の書き割りに、ゴジラ展のポスターを発見。合成の都合上からか、反転して描かれてました。

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GFWゴジラも撮影OKで、人が空いてる時に撮影!

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と、相変わらずの充実、というよりは膨大な展示物の数々!

閉館ギリギリまで、何度も鑑賞。


帰り際、ちょうど特撮フォトスポットに西陽が差して、空ホリゾントに影はかかるも、ミニチュアが良い感じに。

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「光の当て方」でミニチュアが違って見えるように、幾つかのゴジラ関連の展示会の中で、福岡・札幌を経て名古屋で開催された「ゴジラ展」は、図面やデザイン画からスーツ、プロップを見せることにより、そのまま映画が出来る過程や、その時代背景、撮影技術の移り変わりを感じれた展示会でした。

博物館、美術館で「鑑賞」するタイプの展示会、もっとスーツやプロップを撮影したい、と思う人も多いと思うけど、個人的には撮影箇所が少ない分、「鑑賞」に集中出来ました。

この系統の「ゴジラ展」は、今回で終わりと聞いて残念。



そんな、名古屋市博物館のゴジラ展もこの週末、3日まで。

行ける環境の方は、ぜひお勧めします!