「大魔神カノン」感想:第16話「価音」・第17話「枷音」 | PERFECT PERSONAL WORLD

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西に東に、はてしない追っかけ日記

第16話「価音」・第17話「枷音」


脚本・大西信介

監督・鈴村展弘




ピアノ少女とモンスターペアレントのお話。
くららちゃん役の美山加恋ちゃん。かなり久し振りですが、大人になったなぁ(^_^;)

正直、かなり重い&後味の悪い話でしたが、「人様に関わるには覚悟がいる」と、ばろくパパに諭されつつ(17話のラストカットで何も言わないのがイイ!)も、ピアノ少女に、自分を見て関わっていくカノンちゃんの、凜とした表情が凄く良かったなと。カノンちゃん、確実に成長してますね。
この「成長し具合」が「響鬼」の明日夢君より、ハッキリと描かれているところが、個人的な面白さ。
あのお母さん、かなりステレオタイプな描かれ方をしていましたが、ベルビレッジ監督(笑)の大胆な演出(特に画作り)にはピッタリなキャラクターに思えました。

結局、カノンちゃんはくららちゃんを救えなかったわけですが、単に凹んでるのではなく、「どうすれば良かったのか」と問い掛けている形になっているのが、良いアクセントになっているなと。

ちなみに、カノンちゃんを中心に見ると、前エピソードでサキちゃんとの和解で、「いのりうた」と向き合う覚悟と、新しい「詞」を示唆され、今回のくららちゃんのピアノで「メロディ」を取り戻し……主題歌曰くところの「あなただけの歌」と、ブジンサマ復活への布石は打たれたなと。


一方、サワモリさんチームにはカエンジさんが追加!
ガスコンロのオンバケって発想、凄いんですが(笑)
中の伊藤さん的に、お馴染み(笑)長瀞での攻防戦での火炎放射が鬼火に見えちゃって、一人興奮(笑)

あと、スーパーで戸惑うタイヘイさん。ヒビキさんかデネブに弟子入りを(笑)



■監督・鈴村展弘


個人的な17話の初見は、イベント「カノンの夕べvol.2」ででしたが、ムードメーカー、というか深夜で皆眠い中、一人お元気だったベルビレッジ監督(笑)

「クウガ」でチーフ助監督と監督デビューをされてますが、「クウガ」では総集編の演出だったので、高寺プロデュース下での本編演出は初とか。「大魔神カノン」では、メインの坂本監督と並んで8本撮られるそうです。

上でも書きましたが、長瀞バトルのハシタカさんの導入部や、くららちゃんのピアノのイメージ、鳥籠と滑り台のダブらせと、判りやすくも思い切った演出をされるなと。これには、坂本監督と並んで師匠の一人、巨匠・石田監督の影響を感じます。

なので、壊滅した村や、くららちゃんをぶつお母さん、カエンジの首を締める冴木賢人と、重いシーンも「痛く」見えちゃって。
こういうシーンって、日曜日の朝の番組じゃ出来ないだろうな(^_^;)