「さら電」→電車、「レッドクリフ」→船、と続いてきた、2008年秋の乗り物映画シリーズ!いよいよ「ハッピーフライト」→空です。
ようやく観てきました!イベントに参加し、盛り上がったにしては、肝心の映画鑑賞が遅くなってしまいました(笑)
さて、今作は「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」と違い、必ずしもコメディ映画では、ありませんでした。それでも、笑うところは、しっかりと押さえてますが。
前2作が、「アマチュア集団が一つのことを成し遂げる」映画だったのに対して、「ハッピーフライト」は「プロ集団が、同じ目標の為に、それぞれの仕事を完遂する」、正反対な映画でした。
「ウォーターボーイズ」、「スウィングガールズ」の主人公達が高校生なのに対し、「ハッピーフライト」の主人公達は皆プロであることも、それを象徴しているかのようです。
矢口監督は、群像劇を通して、「プロ意識」をテーマにして、描きたかったんだなと思いました。
それぞれが、それぞれの場所で、それぞれの仕事を完遂することで達成された、「飛行機の安全」。主人公達は、その瞬間を共有するだけで、決して同じ場所に立って、大団円を迎えるわけではありません。
同じく、コメディを撮る三谷幸喜監督の「THE 有頂天ホテル」とは正反対に思えました。こちらは、群像劇でありながら、一つの目標に向かって動いていく主人公達の一日を描いた映画でしたから。
それでいて、「ウォーターボーイズ」、「スウィングガールズ」のラストに負けないくらいの清々しさを感じれるのは、綿密な取材の上、リアリティのある設定や、人物造形を作り上げ、「プロ意識」の美しさを描いた、矢口監督の脚本の力だと思います。
「スウィングガールズ」から4年。よくぞ、こういう映画を撮ってくれました。矢口監督に感謝したいです。
