大阪府下でNTTの大型電波塔は、寝屋川市(高宮)の他に、茨木市と岸和田市に在ります。
茨木市内には、以前KDDの大型電波塔も存在しましたが、既に撤去され存在しません。
一方、従来からの“電話局”電波塔が、摂津・茨木・高槻にはたくさん見られます。
しかし、これらの電波塔には、いずれも以前見られた様な沢山のパラボラや電磁ホーンは付いておらず、携帯基地局や小型パラボラが少し付くのみ。
では、茨木市のNTT西日本・平田ビル。

手前の学校は中学校。この開校が1981年で、寝屋川の高宮ビルもこの時期に現れた記憶があるので、同時期の落成かな?と思う。
この頃はまだマイクロ回線が重要だったのでしょう、中継の為の電話局が新たに建てられていました。電波中継に適し、用地の確保という面もあったのでしょう、市街地の外れに建てられた物が多く見られます。


台座は5段ありますが、今は最下段に携帯基地局と、その中継用でしょうか、1番上の段にオフセットパラボラがほぼ全方向に設置。

比較的新しいタイプの、しっかりした感じの赤白タワーです。
茨木市には以前、KDDIの大型タワーも立っていて、郵便も茨木局が北摂の集中局だったり、鉄道貨物のターミナルも隣の市に在る等、通信・物流の要衝の様です。
次は、岸和田市、東岸和田駅東方の、NTT西日本東岸和田ビル。
視界が広い…
赤白ですが、中央の白を広く取って、その部分は尼崎・金楽寺のタワーの様な塗り分けになっています。

5段の台座に、大きめのパラボラが3基とオフセットが3基見え、やはり最下段には携帯基地局。
下部の作りが茨木平田と違って末広がりになっています。
パラボラが大きめなのは、相手方が遠いから??

辺りには他事業者の携帯基地局も林立…

排気塔もありますが…

玄関辺りは人気も営業の気配も無し…
場所が飛びますが、愛媛県松山市のNTT西日本山越ビル…

松山城から撮った画像でご容赦…
携帯基地局しか付いていない?
これも中心市街からは外れています。松山城近くには電話局が在り旧来タイプの電波塔が立っています。
もうひとつ、またまた飛んで金沢です。
金沢駅北西、石川県庁への道、河川国道事務所よりは駅寄りに建つ、NTTコミュニケーションズ・西念町ビル。

寝屋川の高宮ビルのタワーとほぼ同形…寝屋川は白一色で、寸胴ですが。
金沢の中心市街は金沢城跡辺りなので、こちらも場末に…ただ、県庁が来たので今後は発展する?
アンテナ少ないです。オフセットパラボラ2基と…携帯基地局も…2本?
で、以前にも書きましたが、NTTは通信網を光ケーブル化してマイクロ波多重無線は使われなくなり、山上等の中継局は撤去、電話局のタワーはスカスカで、付いているアンテナほぼドコモ…な昨今、新たな事実…
ドコモを含むNTT各社は、「JTOWER」という通信インフラをシェアする会社に電波塔を売却していました。
新規の移動通信会社が、自ら鉄塔を建てずに済む様にする、という話は聞いていましたが、こういう事か、という感じで…ちなみに会社設立の社長は元ソフトバンク関連会社役員…
果たして、今、NTTの電波塔に付いているパラボラは、何処の何のアンテナなのか…今のところ、ほぼ携帯電話等の移動通信事業者の様ですが。
まぁ!詰まるところ、今、NTTの建物の上に立っているタワーは、“NTTの”ではないんですな☆☆
そう言えば、北海道と本州の通信を津軽海峡を経て結んだコンクリートタワー“津軽の塔”(石崎無線中継所)は、去年(2023)の秋冬頃に解体が始まり、もうすぐ完了しそうな様子…やっぱ頑丈に造ってあったんだな、半年超えてる。